日本時間2016年8月14日(日)午後9時半からスタートしたリオ・オリンピックの女子マラソン。
福士選手の14位が日本勢トップで、19位の田中選手、46位の伊藤選手という結果でした。
福士選手がゴールした後の最初のコメント
「金メダル獲れなかった~」
きっと日本人には批判食らうだろうなと思ったら、案の定でした。
予想通りとはいえ、あまりにも世間の反応に失望したので、今回はぶっ飛ばせてもらいます。
出典:リオ五輪陸上:女子マラソン 日本勢トップは福士の14位 - 毎日新聞
福士加代子選手の名言集と模範解答
今回のオリンピックに限らず、福士選手はこれまでの競技人生の中で様々な名言を残してきました。その一部をご紹介します。
模範解答は日本人にウケるだろうなと思う、ぼくが独自で考えたコメントです。(皮肉もこめてます)
参考:福士加代子の名言・迷言・エピソードが面白い!経歴と記録も!
2002年釜山アジア大会の5000mで、日本記録を更新して銀メダルを獲得した際
(記録更新は)大きいですよー。乳首3つ分くらいですかねぇ
▼模範解答▼
「記録更新はこれまで支えてくださったみなさんのおかげです。金メダル獲れなかったのでまだまだですね。これに甘んじず上を目指します」
というのが無難でしょう。
2007年日本選手権の5000mで、スタート直後に転倒するも優勝した際
▼模範解答▼
「お恥ずかしいところを見せてしまいました。優勝したのは嬉しいですが、転倒がなかったらもっと良い記録をだせていたかもしれません」
というののが謙虚でいいですね。
マラソンへの挑戦について聞かれた際
やる気はいまのところまるでないですね。2時間もねえ~。音楽かかってくれたりとか、でなきゃ 2時間は映画見るほうがいい ですね
▼模範解答▼
「もしかしたら今後挑戦したいと思うときが来るかもしれませんが、今はトラック種目に全力を傾けたいと思っています。マラソンにチャレンジすることになった時は応援してください」
目の前のことに一生懸命になる姿勢と、将来の期待させる言葉が入っていてメディアは喜ぶでしょうね。
2008年大阪国際女子マラソンにて、30キロ過ぎで失速して何度も転倒してゴールした際
生まれたての子鹿みたいになっちまいました
▼模範解答▼
「少しマラソンを甘く見ていたかもしれません。まだまだ練習量も足りないですし、筋力もマラソンのような長い距離に対応できていないので、これから応援してくれるみなさんに恩返しができるように頑張ります」
と言って反省ばかり口にするのが良いでしょう。
オリンピック選考会の2016年大阪国際女子マラソンで優勝した際
▼模範回答▼
「良い記録を出せたので、これでオリンピックが決まればいいなと思っています。でもまだ名古屋の結果がでていないので、気を抜かずに待ちたいと思います」
自信をのぞかせつつも、まだ決定ではないのでわからないという気持ちを出した方が好かれるでしょう。
福士加代子選手の発言は下品だと言う人が気持ち悪い
福士選手のコメントはいつもカラッとしていて、今度はどんな発言をするのかとハラハラさせられます。
明るく本音をいう彼女のコメントに賛同する人もいますが、
- 謙虚じゃない
- 下品だ
- 日本代表としてなってない
- なめている
- 調子にのってる
世間の非難はものすごいものがあります。
ぼくはその非難をする人たちに避難したいくらいの気持ちです。
本当に応援したり、彼女のことを知っている人はそんなこと言わないはずです。
彼女のことを何も知らない人が、ただ結果をみて、発言だけに反応して、日本人として恥ずかしい、日本人の謙虚さがない、公の場で発言する言葉じゃないなどと、勝手なことを言います。
スポーツを真剣に取り組んだことのある人であればわかると思いますが、試合終了後にあんなにポジティブな姿になれますか?
ぼくは良い結果がでたとしても、疲労感が先に出て話しかけないでくれってなりますよ。
でも彼女は結果が良い時もダメなときも、失敗したときも、いつも前向きで明るいじゃないですか!あんな人いないですよ。
本当は悔しい気持ちも恥ずかしい気持ちもあるかもしれないのに、それを抑えて笑ってもらおう、明るくなってもらおうとする彼女の姿はかっこいいです。
謙虚でいることが美徳とされる日本人の心が気持ち悪いですね。
リオ五輪レース後、福士加代子選手の第一声
金メダル獲れなかった~
頑張った
ほんとしんどかった~
暑いけど、色々なことがしんどすぎて
金メダルを目指したから最後まで頑張れました
こんなに頑張った自分はいなかなと思います
特別な時間を過ごせました
応援ありがとうございました
マラソンはきつい
オリンピックのマラソンは苦しいけどでるもんだね
福士選手の素直なコメントだったと思います。
ぼくはこのコメントを画面越しに見ながら泣きそうになりました。
期待そして応援してくれた日本のみなさんに、どんな気持ちで「金メダル獲れなかった~」と言ったのかを考えるだけで、ぼくは涙がでます。
オリンピックに出ることだけでも大変で、やっとの思いで掴んだと思った選考会のレースで、不本意な騒動になってしまい、それでも代表に決定してから必死に練習を積んできた事でしょう。
メダルを期待され、その中で応援してくれた人の為にも笑顔を見せようと必死に頑張っていたのではないでしょうか。
福士選手はいつも笑顔でレースをします。
誰もが苦しいはずのゴールで、彼女は最高の福士スマイルをいつも見せてくれます。
本当は一番悔しいのは本人で、「金メダル獲れなかった~」と発した後は声を詰まらせていましたよね。優勝して「金獲ったど~」と笑顔を見せることができたらどれだけ幸せだったのでしょう。
そして19位でフィニッシュした田中選手をゴールで迎えた福士選手を見ましたか?疲れているはずの福士選手が、同じ日本選手の健闘を称えようとゴール付近で抱きしめにいった姿は、目に焼き付いて離れません。
「金メダル獲れなかった~」世間の反応が予想通り
福士選手のコメントに対する世間の反応を見てみましょう。
▶福士加代子「金獲れなかった!」日本勢最高14位のコメント一覧-リオオリンピック特集 - Yahoo! JAPAN
練習して代表になって、それなりの人なんでしょうけど、明らかに負けてるのにメダル云々をヘラヘラしながら言って欲しくない。
悪い人ではないのでしょうが、品が無い。
「金とれなかった~」は銀か銅の人が言うセリフ。
「メダルとれなかった~」は4位とか5位の人が言うセリフ。
14位の人は「全然ダメでした」又は「力の差を感じました」じゃない?
みなさん書かれているように、なんか聞いてて恥ずかしいしガッカリするインタビューだった…。
入賞もしてないのに金メダルですか・・・。
オリンピックって貴女だけのものでは無いと思うので、惨敗なのにヘラヘラしてるのを見るのは気持ちの良いものでは無い。
あのコメントの何が恥ずかしいのでしょうか。
金獲れなかったとは銀や銅の人じゃなきゃ言ったらだめなんですか?
本当に謙虚さを求めてるんですね。
オリンピックに出て言ってほしいですわ。
どれだけ望んでもごく限られた人しか出場できないオリンピックという場、確かに日本代表という立場ではありますが、他の人には体験できないことをしてるわけであり、出場した人に楽しんでもらいましょうよ。
なんで出てもいないぼくらが、出場している選手を批判・非難できるんでしょうか。ましてや恥ずかしいなんて言葉がでてくるとは、ぼくは逆にそんな言葉しか投げかけられない日本人の心が恥ずかしいです。
バングラデシュにいると、日本人は勤勉で物事を深く考え、効率的で人の為になることをいつも考えていると言ってもらえます。
でも本当にそうでしょうか?
世間の目、体裁しか考えていないのではないかと思ってしまいます。
周りの目なんて気にしなくていい。(きっと彼女は非難されるだろうなとわかって発していると思います)
福士選手には他の日本人にはない明るさとぶっ飛び感で、これからも活躍してほしいです。
本日のJステまとめ
どんな姿でゴールするんだろうとぼくは目をかっぽじって画面を見ていました。
なんと軽くガッツポーズしたではないですか!
よくぞやったと思いましたね。
そしてインタビューで福士選手が明るく答えたからこそ、悲壮感なく田中選手も今の自分の力は発揮できたと言えたのではないでしょうか。
結果が伴わないと反省し謙虚な気持ちを伝えるのが日本人にウケるようですが、それが失敗を恐れさせチャレンジしない人が育ってしまう原因だと気づいてほしいなと思います。
福士選手のような日本人がどんどんでてきてほしい。
そんな願いを込めて、強めの記事をかいてみました。
難民選手団、個人選手団もあることですし、もはや国の代表という括りでオリンピックやるのやめる時期がきてるんじゃないですかね。
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