今年の梅雨期間中に気象庁の降雨予報に間違いが多かったのは、観測機器の管理がおろそかだったためではないかという声が上がっている。
気象庁が14日に国会環境労働委員会のチャン・ソクチュン議員(セヌリ党)室に提出した資料によると、雨がどの地域でどれだけ降るかなどを予測するのに最も基本的なデータとして利用されている気象レーダーの障害日数(障害を起こした時間を合算した日数)は、今年1月から7月までで43日に達していたことが分かったという。
気象庁が全国各地で10台保有している気象レーダーの障害日数は、2013年に42日、14年に24日、15年に34日などだったが、今年1月から7月までの障害日数がこれまでの年間障害日数を超えたことになる。
ある気象専門家は「気象レーダーが故障または障害を起こせば、降雨予報に支障を来すのは当然だ。気象庁が気象観測装置の管理をきちんとしていなかったため、結果的に今年の夏に相次いで降雨に関して誤報が出たものと思われる」と述べた。
事実、気象庁は先月6日から12日までの1週間のうち、5日間について「梅雨で雨が降り続くか、夕立がある」と予報したが一度も当たらず、「予報正確度0%」となった。特に、7月6日から7日にかけてはソウルなど中部地方に30-120ミリメートル以上という大雨の予報を出したが、実際の降水量は「0ミリメートル」だった。
全国585カ所に設置され、降水量・風速・風向などを自動測定する自動気象観測装置(AWS)も今年1月から7月までに障害日数309日を記録するほど頻繁に故障を起こした。13年は344件、14年は253件、15年は388件だった。