蹴球探訪
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【スポーツ】[卓球]愛&美誠、メダルに王手 まるで姉妹の12歳差コンビ2016年8月15日 紙面から
◇リオ五輪 女子団体【リオデジャネイロ五輪取材班】団体が行われ、女子で2012年ロンドン五輪銀メダルの日本は準々決勝でオーストリアを3−0で下し、3連覇を目指す中国とともに4強入りした。準決勝でドイツと顔を合わせる。男子で日本は1回戦でポーランドに3−2で勝って8強入りし、14日の準々決勝で香港と対戦する。女子はシングルスの福原愛(27)=ANA、石川佳純(23)=全農=とダブルスの福原、伊藤美誠(15)=スターツ=組で3連勝した。男子はシングルスの吉村真晴(23)=名古屋ダイハツ、水谷隼(27)=ビーコン・ラボ=が連勝したが、ダブルスの丹羽孝希(21)=明大、吉村組、シングルスの丹羽が連敗し、第5試合のシングルスで水谷がグラクを退けた。 2つのお団子頭が交互に軽やかに弾む。第3試合。今大会のエースダブルス、福原と伊藤の“あいみま”が好連係で、2大会連続の4強入りに導いた。4ゲーム目は7−10から5連続ポイントを奪って逆転勝利。伊藤は「しっかりあそこで決められて良かった」と胸をなで下ろした。 12歳差で同じたつ年生まれ。コート内外で姉妹さながら、息ピッタリの連係をみせている。試合前には相手の特徴を記した研究ノートを2人で見て、戦術を確認した。1回戦のポーランド戦は福原のノート、この日のオーストリア戦では伊藤のノートを使った。 試合の中では福原が姉のように伊藤をプレーでも精神面でも導く。伊藤はこの日、チャンスボールをミスする場面が何度かあり「ミスが多くなってしまって」と反省したが、福原は「美誠は一発の威力があるので自分がチャンスを作って、美誠が決められるラリーにできればと思ってる。きょうはすごく良かった」とフォローし、納得の表情でうなずいた。 福原にとって8月13日は特別な日だった。24年前のこの日、母千代さんからラケットをもらい、卓球を始めた“卓球記念日”。「特別な日に五輪の舞台のコートに立てて、感謝の気持ちでいっぱい。しっかりと勝つことができて、とてもいい25年目になった」と、笑った。 14日(日本時間15日)にドイツとの準決勝に臨む。2大会連続の決勝進出へはダブルスが大きな鍵を握っている。いまや“日本卓球界の姉”となった福原が「五輪は何が起こるか分からない。自信をもって力を合わせて頑張りたい」と意気込めば、伊藤も「メダルも懸かるけど、1戦1戦力を出し切る」と呼応。決勝進出、そして悲願の金メダルへ、さらに心を一つにする。(大上謙吾)
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