蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】笠りつ子が逆転で今季初V 火の国の女は強かけんね2016年8月15日 紙面から
◇NEC軽井沢72トーナメント<最終日>▽14日、長野県北佐久郡軽井沢町・軽井沢72G北C(6614ヤード、パー72)▽曇り、21・7度、東3・3メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽53選手(うちアマ2人)▽観衆5276人 首位と1打差の6位からスタートした笠りつ子(28)=京セラ=が7バーディー、1ボギーのベストスコア66で回り通算13アンダー、逆転で今季初優勝を飾った。昨年3月アクサレディス以来1年5カ月ぶりのツアー通算4勝目。熊本県菊陽町出身の笠が、大地震から4カ月目の14日に、ついに勝利をつかんだ。2打差の11アンダー2位は佐伯三貴(31)=日立アプライアンス、10アンダー3位は李知姫(イ・チヒ)とペ・ヒギョン(ともに韓国)だった。 熊本地震の直後、「みなさんが思ってるより熊本の人は強い。負けてないんだから!」と、力いっぱいに語ったのは笠だった。それを自ら証明するように、逆転でシーズン初Vを決めた。 「今年は開幕からすごく調子がいい中で、2位とかベストスコア賞とか違う立場でしか表彰式に残れなかった。やっと勝てました」。今季前週まで19試合に出場してベスト5フィニッシュ7回。未勝利者トップの賞金ランク4位だったが、ついに表彰台の真ん中に立ち、喜びをかみしめた。 「今日は初めてスコアボードを見ずにプレーしました」という。前半で3バーディーを奪い首位に並ぶと、11、12番で連続バーディー。15番でボギーを1つ挟んだが、16、17番の勝負どころでこの日3度目の連続バーディーを決め、単独首位でプレーを終えた。「スコア提出前に、聞いたんです。そしたら2打差のトップだって。『うわぁ〜!』って声が出ちゃいました」。後続の2組を待って優勝が決まった。 4月から続いた地震で家族は約2カ月間の駐車場生活を強いられた。おまけに「その後の大雨で私の部屋の屋根は落ちちゃった。もう住めない状態」という。「2世帯住宅の半分に祖父母が住んでるし、すぐというわけにはいかないけど、新しい家を建てたい」。今季の目標は年間獲得賞金1億円突破。「それには1勝だけじゃ足りない」と笠。“火の国の女は強かけんね”。地元の親友から届いたメールが、その行く先を照らしてくれている。 (月橋文美) PR情報
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