国家による紛争は「71」
ウプサラ紛争データプロジェクト(UCDP)による紛争データによると、2015年時点での国家自体がかかわる紛争だけでも71件もあるのです。国家がかかわる紛争、いわゆる戦争ともいえるものが世界で起こっています。これ以外にも民俗間、さらにテロ集団などによる紛争が世界では発生しているのです。
( http://ucdp.uu.se/ )
2015年の紛争による死亡者数は「118435」
2015年だけで十万人を超える紛争による犠牲者が出ているようです。やはり多いのは中東。しかしパリなどで起こったテロ事件でも知られているように、世界各地で紛争に関連した死者がでています。私たちが思っているよりも、世界は紛争で溢れているようです。
( http://ucdp.uu.se/#/year/2015 )
研究者が出した紛争の原因
( http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3707108/Could-climate-change-lead-WAR-Global-warming-increase-risk-armed-conflict-ethnic-groups.html )
多くの紛争により、民間人が犠牲となっています。なぜ犠牲になるのか、なぜ紛争は起こるのか。その疑問に関して、ドイツのポツダム研究所はある答えを出したのです。
それは環境問題です!!
環境問題と紛争の関係性とは?
( http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3707108/Could-climate-change-lead-WAR-Global-warming-increase-risk-armed-conflict-ethnic-groups.html )
では環境問題がどのように関連しているのでしょうか。実は紛争の発生と気候変動・自然災害のデータを突き合わせたところ、環境問題に起因するデータと1/4が合致したというのです。そんなものは偶然ではないかっと思うかもしれませんが、そんな事はありません。
1980から2010年のデータで確認したのは、環境問題(気候変動や自然災害)における経済への影響というものなのです。経済が影響を受けることにより、地域での不安定が増すというわけです。頭の中ではなんとなくイメージはありますが、このようなデータとして示されると具体性をもってきます。
環境問題と紛争の関係性とは?
上記の研究では、特にシリアやイラクにおいては環境問題による経済の影響が大きな原因となっているのだそうです。そしてこの紛争の原因となっている環境問題により、各部族間の緊張が高まるのだそうです。考えればたしかにそうです。我が身がギリギリの状況など不利になれば他の部族への余裕というものがなくなっていくのでしょう。
また部族や宗教、肌の色などは、とても分かりやすい違いです。違いに焦点を当てやすくプロパガンダ的に使用されやすい危険があるということかもしれません。また元々の価値観や生活習慣が違う場合もありますから、それはより一層の緊張を高めやすい原因だといえるかもしれません。
本当の敵は環境問題による経済的影響です。
世界の紛争の増加と死者数を見ると、日本でいつ紛争が起こるかわからない状況かもしれません。この研究結果を見ると、紛争が起こった時には本来の敵を見失ないことが重要となりそうです。それはとても極限状態では難しいですが、極限状態となる直前までに対処できるように、なにか対策を考える必要がありそうです。
今回の研究結果など普段報道されないような事が日本、世界中に多くあります。また引き続きいろいろな問題に関する記事などもご紹介できればと思います。
(参照: http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3707108/Could-climate-change-lead-WAR-Global-warming-increase-risk-armed-conflict-ethnic-groups.html )