ボコ・ハラム 誘拐少女たちの新映像公開 ナイジェリア

ボコ・ハラム 誘拐少女たちの新映像公開 ナイジェリア
西アフリカのナイジェリアで、200人以上の女子生徒を誘拐したイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が、被害者とみられる少女たちの新たな映像を公開し、「子どもたちは今も、われわれの支配下にある」として、ナイジェリア政府に対し拘束されている戦闘員の釈放を要求しました。
ナイジェリアではおととし、イスラム過激派組織ボコ・ハラムが北東部の学校から女子生徒200人以上を誘拐したうえで、「奴隷として売り飛ばす」と脅し、国際社会に衝撃を与えました。
その後、ほとんどの生徒たちの行方がわからないままとなっていますが、ボコ・ハラムは14日までに、被害者とみられる少女たちの新たな映像をインターネット上に公開しました。
映像には覆面をした戦闘員の男とともに、およそ50人の少女たちが映っていて、この中で男は「子どもたちは今も、われわれの支配下にある」と述べ、ナイジェリア政府に対し、拘束されている戦闘員の釈放を要求しました。
映像に映り込んでいる少女たちは皆、疲れた表情を浮かべ、涙を拭く姿も確認できます。
また、戦闘員から性的暴行を受けるケースが少なくないとされ、自分の子どもとみられる幼児を抱きかかえている少女も映っています。
過激派組織IS=イスラミックステートに忠誠を誓うボコ・ハラムは、ナイジェリア北東部を拠点に周辺国にも越境して自爆テロや襲撃事件を繰り返しており、200万人以上の住民が家を追われるなど、人道危機が拡大しています。