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2016年08月15日 08時03分 UPDATE

「お年玉」ならぬ「お盆玉」知っていますか? (1/3)

帰省が相次ぐお盆の時期を狙った商戦が過熱している。ターゲットはズバリ、孫がいるシニア層だ。

[産経新聞]
産経新聞

 帰省が相次ぐお盆の時期を狙った商戦が過熱している。ターゲットはズバリ、孫がいるシニア層。ランドセルや、「お盆玉」といわれる新しい習慣用のポチ袋など、孫のためなら支出を惜しまないシニア層の取り込みに流通各社が躍起になっているためだ。高齢者の側からは、増加の一途をたどる孫への出費にぼやきも聞かれ、各社の思惑通りに今後も進むかは見通せない面もありそうだ。

画像 さまざまなお盆玉用のポチ袋が売られている池袋ロフトの特設の売り場=東京都豊島区(永田岳彦撮影)

 雑貨量販店の「池袋ロフト」では「お盆玉」向けのポチ袋の販売がピークを迎えている。ロフトでは、池袋店などで6月から特設の売り場を設けた。今年は夏らしい絵柄や動物をあしらったものなど約100種類を販売しており、担当者は「毎年10%程度売り上げが増えている状態」と話す。

 お盆玉の起源は、東北地方の一部で、お盆の時期に商店主が奉公人に衣類やげたなどを渡していた“お盆小遣い”の慣習。この慣習をもとに、山梨県の紙製品メーカー「マルアイ」がお盆の紙製品の需要を喚起する新たな施策として平成23年に「お盆玉」を商標登録した。26年に日本郵便が郵便局の店頭での取り扱いを始めるなど、流通各社がお盆に「お盆玉」向けのポチ袋の特設売り場をもうけるなど、広がりを見せている。

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