韓国を訪れた外国人観光客が過去最高を記録した。
韓国観光公社は、今年1月から7月までに訪韓した外国人観光客が980万人で、前年同期に比べ34%増加したことを12日、発表した。7月の1カ月間に訪韓した外国人観光客も169万人で前年同期比168%増となっており、中国人観光客が全体の54%(91万人)と最も多かった。1カ月間に訪韓した中国人観光客が80万人を上回ったのは今回が初めてだ。
先月8日に韓国の戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)配備が決まり、中国人観光客の訪韓が減るかもしれないと懸念する声もあったが、7月までは大きな変化がなかった。韓国観光公社がTHAAD配備発表日を基点にその前後5週間の訪韓中国人観光客数を比較したところ、発表後5週間の訪問者数は102万8000人で、発表直前5週間の88万7000人より15.9%増えたことが分かった。観光業界関係者は「中国人観光客は、7・8月に関してはそれ以前に予約した通り訪韓した。THAADの影響がどうなるかはもう少し後にならないと正確に分からないだろう」と話している。