【コラム】大国病の中国に韓国はどう向き合うべきか

 このフォーラムでは、中国の傲慢(ごうまん)と無礼ばかりでなく、その力も目にした。アジアの一部の報道関係者は「米国が中国の平和な台頭を妨害する」「中国と全面的に協力する」と言った。席を見て回ると、相当数は華僑のように見えた。経済を中国に依存している国も、1カ国や2カ国ではなかった。中国と関係が良くないベトナムやフィリピンは、あまり目に留まらなかった。2日目、一帯一路フォーラムにやって来た世界およそ100カ国のメディア関係者は、西洋人まで含めて、いずれも熱心に中国のご機嫌を取る発言をした。カネのせいだとしても、結局は中国の力だった。

 筆者は、THAADについて「中国の立場も理解はすべき」という記事を2度書いた。中国のこの力が荒ぶるのを防ごう、という趣旨で書いた記事だった。今になってみると、無駄な期待だったようだ。ある人は「韓国政府が誤りを犯して中国を説得できなかった」というが、どれほどうまくやっても、この「大国病にかかった大国」を変えることはできなかっただろう。もし中国が今回、最後まで「誰が大国で誰が小国なのか教えてやろう」という姿勢で来るのなら、韓国も「今の韓国は、事大をしていた国とは違う」ということを示すしかない。実に不幸で、防がねばならない事態だ。しかし、しくじると、再び中華秩序の下に組み込まれる。そこには正当な経済取引も、北朝鮮の核の廃棄も、統一もない。

楊相勲(ヤン・サンフン)論説主幹
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