夏休みシーズンのたびに全国の人気海水浴場が巨大な「ごみ捨て場」と化す状況が、今年も起きている。自治体と保健福祉部(省に相当)は今年、主な海水浴場に人員を投じて禁煙と節度のある飲酒、ごみのポイ捨て防止を訴えるキャンペーンを実施しているが、例年に比べほとんど改善がないと指摘されている。
自治体は夏休みシーズンに清掃員を数倍に増やすなどの対策を取っているが、とても十分とはいえない。保寧市は大川海水浴場の環境美化員を従来の10人から60人に増やし、毎日午前4時から午後8時まで海辺を掃除させている。海水浴場オープン期間(6月18日から8月21日まで)のごみ処理のための人件費、焼却場運営費として計3億3500万ウォン(約3100万円)の予算を追加で投じた。
早朝からごみを回収していた環境美化員のチョン・スンホさん(65)によると、砂浜1キロを掃除するだけでごみ袋25枚分、1750リットルのごみが集まるという。
江陵市はごみのポイ捨てを防ぐため、今年は砂浜に60個のごみ箱を設置した。だが、7日早朝にごみを回収していた54人の環境監視員は「どれだけごみ箱があっても砂浜にポイ捨てする人が多くて役に立たない」と口をそろえた。
江陵警察署の関係者は「2012年に飲酒による暴力の根絶を目指して海水浴場での飲酒を取り締まった際には、ごみも例年の半分に減った。地元業者の反対で再び飲酒を許可したが、海水浴場がごみ捨て場と化すのを防ぐため、飲酒の取り締まり再開を検討している」と伝えた。