せめてプリキュアのコスプレはゾーニングして欲しい、というお話です。
コミケ会場でのコスプレのお話ではありません。
男性(っぽいガタイの良い方)がプリキュアのコスプレをしてレジャー施設に繰り出す系の記事および写真をネット上でちょくちょく見かけます。
(リンクは貼りませんが、検索すれば色々出てきます)
これに限らずですが、子供が集まる映画館やレジャー施設、子供向けイベント会場などでプリキュアのコスプレをした男子(および女子)を見かけることが稀にあります。
結論
言いたいことは一つ。
「せめて、プリキュア含め幼児向け作品のコスプレはゾーニングされた場所で、子供の目に付かない所でやって欲しい」
です。
理由
勘違いしないで頂きたいのは、別にコスプレ自体を否定するわけでもなく、むしろ自分も生粋の「そっち系」なので、幼児向けアニメであろうが、深夜アニメであろうが、かまわずコスプレ自体は大賛成なのです。
コミケ会場なり、大人向けイベント会場で存分に楽しんでいただければ良いと思います。(そういう所で観る分には大好きなのです)
さらに言うなれば、対象が「幼児で無いアニメ」、例えばガンダムだろうとラブライブだろうが、仮に偶然公共のイベント会場などでコスプレ見かけたとしても「そういう人もいるんだな」で済ませると思います。(もちろん、きちんとゾーニングされた方が良いとは思いますが)
ただ、少なくともプリキュアやプリパラ等「幼児向けアニメのコスプレ」はゾーニングされた幼児の目に付かない所でやって欲しいと思います。
n=1で申し訳ないのですれども、9年ほど前になりますが、少なくとも当時ウチの娘が3,4歳の頃、娘は純粋にプリキュアの存在を信じていました。
TVの前で、映画館で、キャラクターショーで、プリキュアを一生懸命応援していました。
実際に「プリキュアはこの世に存在している」と認識していました。
自分の娘は、公共の場での男子プリキュアコスプレ集団との「ニアミス」は数度ありましたが、実際に直接遭遇した事はありません。
(幸いにも父親である自分には高感度のプリキュア大友レーダーが装備されているので、このプリキュアショーの1回目はヤバそうだ。コスプレ男子が来る可能性が高い。2回目に子供を連れて行こう。」とかが判るのです。)
でも、「もし、プリキュアのコスプレをした屈強な男子に実際に直接会っていたら」と思うと、娘はショックを受けていたであろうし、自分もちょっとどう説明してよいものか頭を抱えていたと思います。
僕の大好きな漫画「全日本妹選手権!!」を描かれた堂高しげる先生の著書
「親はオタでも子は育つ!」にこんなシーンがあります。
(引用:堂高しげる「親はオタでも子は育つ!」銀杏社2013)
まさに、こんな感じです。
下手をすると幼児にトラウマを植え付けかねません。
(もちろん、コスプレ見ても喜ぶ子供もいることは十分に承知しています。)
小学生に上がれば、ある程度状況が飲み込めるので、公共の場でプリキュアのコスプレ集団に出くわしても状況の処理がある程度はできるものと思われます。
しかし、純粋にプリキュアの存在を信じている幼稚園(3~5歳)程度の子供だと、どうしても「恐怖の対象」になりかねないと思うのです。
親として、子供を連れていく場所のコントロールは出来ますし、当然親の責任としてするべきであると思います。
でもね。
さすがに、
普通に、「家族で海や遊園地に遊びに行った時」や「マラソンを応援しに行った時」に、プリキュアコスプレ集団に出くわすのは、避けようがないじゃないですか。
マラソン大会でのプリキュアコスプレをしている様な人は、相当なマラソンの実力もあり「人々に喜んでもらいたい」というとても素晴らしい理念の人もいる、ということは重々承知です。
神戸新聞NEXT|連載・特集|神戸マラソン|関連ニュース|神戸マラソン 上位猛追、コスプレランナーは実力派
プリキュアの格好じゃなきゃダメなのか、まどマギのコスプレじゃダメなのか、とも思いますが、
当然やめろという権利もありませんし、自分の信念に基づき今後も続けていけば良いとは思います。
何度も言いますが、コスプレ自体を否定するわけでは無いのです。
男女限らずに「女児向けアニメのコスプレ」だって大いに楽しめば良いと思います。
(実際プリキュアのコスプレをする人って、作品愛に溢れた素敵な方を沢山見かけます。)
ただ、ゾーニングしてほしいのです。
もちろん公共の場でプリキュアのコスプレをすることは法律違反をしているわけではないのかもしれません。
既にプリキュアの対象年齢の幼児を育てているわけでは無い自分がどうこう言える立場でも無いのでしょう。
ただ。
純粋にその存在を信じている小さな子供達がいるであろう
「幼児向けアニメ」のコスプレくらいは、きちんとゾーニングされた場所でやって欲しい。
という
かつて女児を育てていた親の戯言です。
(おわり)