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【緊迫・東シナ海】
日本大使館が不測の事態に備え邦人に注意メール 「世論が過熱しやすい状況」
北京の日本大使館は11日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国公船が航行を活発化させているのを受け、在留邦人に対し「尖閣をめぐって中国の報道や世論が過熱しやすい状況にある」として、メールで注意喚起した。
8月15日の終戦の日などを挙げ「8月から9月は日本や日中関係に関心が集まりやすい」と指摘。「不用意な政治的言動により不測の事態に巻き込まれないよう慎重に行動してください」と呼び掛けた。反日デモの兆候は確認されていないという。
中国当局がスパイ行為に関与したとして日本人を逮捕、拘束した問題を念頭に「軍事施設や規制区域への立ち入り、写真撮影は関連法規により厳しく罰せられる恐れがある」と注意を求めた。(共同)