長崎原爆の際の第1攻撃目標だった小倉(北九州市)と長崎を結ぼうと、自転車で長崎に向かっていた北九州市立大の学生6人が14日、爆心地に近く児童ら多くの犠牲者を出した長崎市の城山小学校(旧城山国民学校)に到着した。北九州の小学生が書いた平和へのメッセージなどを学校側に渡し、思いを伝えた。

 学生たちは「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」のメンバーで、9日に北九州市を出発。平和を願い、伝統の小倉祇園太鼓を各地で披露しながら平和へのメッセージを集め、2台の自転車を代わる代わる乗り継ぐリレー形式で到着した。

 城山小では、竹村浩明校長や平和祈念館となっている被爆校舎のボランティアガイドらが小学生のメッセージや千羽鶴などを受け取った。学生たちは、原爆で犠牲となった娘をしのんで母親が植えた「嘉代子桜」の前で小倉祇園太鼓の演奏を披露した。

 連絡協議会会長で同大2年の山…

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