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【東京都知事選】宇都宮健児氏が都知事選出馬を断念した内幕を明かした! 「早く降りろ」と大量メール 「これでは市民運動は衰退する」

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宇都宮健児氏が都知事選出馬を断念した内幕を明かした! 「早く降りろ」と大量メール 「これでは市民運動は衰退する」

東京都知事選更新

 東京都知事選(7月14日告示、31日投開票)で、一時は立候補を表明しながら、告示前日の7月13日に立候補を見送った元日本弁護士連合会会長で弁護士の宇都宮健児氏(69)が産経新聞のインタビューに応じ、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産など推薦=を野党統一候補として擁立する際のいきさつなどを語った。(三枝玄太郎)

 --立候補断念の際の記者会見でもおっしゃっていましたが、誹謗中傷があったようですね

 「7月11日に野党共闘という形で鳥越さんが立候補することになり、私の選対事務局には『降りろ』といった電話やメールが殺到していたんです」

 --帝国ホテルで鳥越さんと会われたんですよね

 「12日に鳥越さんが帝国ホテルで出馬会見をしました。その後にお会いしました」

 「最初は古賀(茂明元経済産業省官僚)さんが立候補するという話でした。古賀さんはテレビやラジオで『宇都宮さんと話したい』とおっしゃっていた。それが急遽、鳥越さんに代わったので、こちらから『会いたい』と鳥越さんサイドに連絡しました。そのとき、もう告示日の14日まで12、13日しかない。だから鳥越さんの出馬会見の直後にお会いしたんです」

 「ところが帝国ホテルに行くと、2人だけが会談するための部屋が用意されていた。そこで『こういうことはオープンな席で』とこちらからお願いして、マスコミを入れてあいさつしました。こちらからも数人、向こうは鳥越さんのほかに民進党の関係者が大勢いました」

 「『どういう思いで立候補されるのですか』と聞いたら、鳥越さんは『参院選で改憲勢力が3分の2を取った。危機感を抱いて出馬を決意した』とおっしゃった。そこで『都政についてはどう考えていますか』と聞くと『これから考える』と言うのです。そんなわけで政策という意味で意見交換をしたかったのですが、できませんでした。そこで前日に記者会見で発表した政策資料を渡しました」

 --その後はどうされたんですか

 「選対事務所に戻ってどうすべきか支持者の方と話し合ったんです。午後9時半ごろから11時ごろまでやりました。『もう撤退しよう』という慎重派と、『断固出馬すべきだ』という積極派に分かれて激論になりました。政党に近い人に慎重派、無党派の方が積極派が多かったかな。私はどちらかというと、主戦派でした」

 --鳥越さんサイドからはその後、アプローチが?

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