米国の霊長類学者、クロザルは目的の結果を出すために操作ができるため、撮影した写真の著作権者になりえると主張 31
ストーリー by headless
猿権 部門より
猿権 部門より
インドネシア・スラウェシ島で野生のクロザルが撮影した写真の著作権侵害をめぐる裁判で、著名な霊長類学者が法廷助言書を提出し、写真を撮影したクロザルが著作権者だと主張している(法廷助言書: PDF、
Consumeristの記事)。
この写真は英国の野生動植物写真家 David Slater氏のカメラを奪ったクロザルが撮影したものだ。英国ではSlater氏の会社Wildlife Personalitiesが著作権を取得しているとのことだが、米国では著作権者なしとされている。しかし、PETAはオスのクロザル「Naruto」が著作権者だと主張。この写真を使用した写真集でSlater氏とWildlife Personalitiesが著作権者として記載されていたことから、Narutoの著作権を侵害したとしてSlater氏らを訴えていた。
一審の連邦地裁で訴えは棄却されたが、7月28日にPETAが連邦第9巡回区控訴裁判所に上訴した。米著作権局のガイドラインでは動植物や自然による作品は著作権登録できないとされている。しかし、訴状でPETAは著作権法が保護の対象としているのは「著作者」によるオリジナルの作品であり、人間の著作者に限らないと主張しており、今後はAIが独自に作成した作品についても著作権を認める必要が出てくる可能性にも言及している(訴状: PDF)。
この訴訟について、米ノートルダム大学で人類学部学部長を務める、霊長類学者で自然人類学者のAgustín Fuentes氏が4日、Naruto側に立った法廷助言書を提出した。Fuentes氏はクロザルが目的の結果を出すために物を操作できるとし、Narutoが撮影した写真であることが間違いない以上、著作権者はNarutoであるとしている。
なお、Slater氏は写真を撮影したのがメスのクロザルだったと述べており、架空のNaruto像を作り上げて宣伝や収入源にしようとするPETAを批判している。
この写真は英国の野生動植物写真家 David Slater氏のカメラを奪ったクロザルが撮影したものだ。英国ではSlater氏の会社Wildlife Personalitiesが著作権を取得しているとのことだが、米国では著作権者なしとされている。しかし、PETAはオスのクロザル「Naruto」が著作権者だと主張。この写真を使用した写真集でSlater氏とWildlife Personalitiesが著作権者として記載されていたことから、Narutoの著作権を侵害したとしてSlater氏らを訴えていた。
一審の連邦地裁で訴えは棄却されたが、7月28日にPETAが連邦第9巡回区控訴裁判所に上訴した。米著作権局のガイドラインでは動植物や自然による作品は著作権登録できないとされている。しかし、訴状でPETAは著作権法が保護の対象としているのは「著作者」によるオリジナルの作品であり、人間の著作者に限らないと主張しており、今後はAIが独自に作成した作品についても著作権を認める必要が出てくる可能性にも言及している(訴状: PDF)。
この訴訟について、米ノートルダム大学で人類学部学部長を務める、霊長類学者で自然人類学者のAgustín Fuentes氏が4日、Naruto側に立った法廷助言書を提出した。Fuentes氏はクロザルが目的の結果を出すために物を操作できるとし、Narutoが撮影した写真であることが間違いない以上、著作権者はNarutoであるとしている。
なお、Slater氏は写真を撮影したのがメスのクロザルだったと述べており、架空のNaruto像を作り上げて宣伝や収入源にしようとするPETAを批判している。
写真の存在を知っているのかと (スコア:2)
カメラを操作した結果が写真として出力されることを知らなければ無意味でしょうに
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
記事のページの最後にvotingがあるんだけど、見たらびっくりするよ。
(投票しないと結果でないかも)
投票してみた (スコア:1)
Is Naruto the author of this photograph?
Yes, and he deserves copyright protection 38.69%
Yes, but it doesn't merit copyright protection 30.87%
No, he should not be considered the author in any way 30.44%
論点について思考している人が投票したとは限らないので、こんなものかな
Re: (スコア:0)
カメラをいじる事と写真を撮る事の違いがわからない馬鹿大学教授って・・・
と思ってたけどアメリカ人がバカばかりなのか
Re: (スコア:0)
それこそ、「いつから写真を知らないと錯覚してた?」だな。
一般的に操作して結果を出すことができるのだから、
写真を知らないことをはっきり示さなくてはならない。
結構大変だと思うけど。
まずは財産権を (スコア:1)
猿には人権も財産権もないのに知的財産権(著作権)の議論をするのは順番がおかしい。
まずは基盤となる人権や財産権についての議論がかたまってからだろう。
Re:まずは財産権を (スコア:1)
そもそも、人類社会によって保障されないかぎり権利などという概念は存在しないんだから、
サルにも権利があると言い出す方がおかしい
Re:まずは財産権を (スコア:1)
人権とか財産権を前提とする必要はないのでは。
Re:まずは財産権を (スコア:1)
面倒見る人が居なけりゃ、その犬はいずれ餓死することになる。
Re: (スコア:0)
それは、犬の面倒を見てくれる人に財産を与えるのであって、直接犬に財産を与えているわけではないですね。
Re: (スコア:0)
猿は人ではないので、人格そのままではなく法人格みたいな「猿人格」もしくは
猿に加えて鯨・イルカ等も対象にした「亜人格」を新たに定義した方がいいでしょうな。
#まあ、作ったら作ったで、「人ではない」「人である」ということはそれ以外と何が違うのか?ということで
#亜人格への差別が問題になるだろうが…
てばよう (スコア:1)
Narutoなのにキツネじゃないのか。
じゃあ猿にも法律を守ってもらおうか (スコア:1)
占有物横領罪?
器物損壊罪?
人のカメラ勝手に使ったよね?
権利はないが価値が生まれる状況を考える必要がありそう (スコア:1)
このケースでは猿の扱いをどうするかというところでもめてるのでまあどう転んでも他に影響は少なそうですが、「権利者不在の著作権」は多分近い将来大問題になります。
日本でもすでにいろいろ協議が始まっている(参考 [itmedia.co.jp])のですが、AIが作成した著作物に見える何かをどうするのか、という問題です。
小説の世界では新人賞の一次選考突破したような状況ですが、音楽の世界では自動作曲でそこそこ使えるものが作れるようになっています。
そういった作品は現在の方式で言えばAIに作成指示した誰かに権利が行くことになりますが、数打ちゃ当たる方式でバリエーション違いの作品を量産しておいて権利だけ主張して他の作品にけちをつけたりする著作権ゴロが出ないかなどの懸念もあります。
著作権という制度自体を大幅に見直す時期に来ているのかもしれません。少なくともどんな駄作にも自然発生的に権利が湧くという現在の著作権システムは今後運用が極端に難しくなっていくのではないかと思います。
心の豊かさをHDDの中に求めれば、部屋なんて狭くても良い [srad.jp]
余計なこと思いついた (スコア:0)
1.環境を整え、何かしらの単細胞生物に「目的の結果を出すために操作ができる」ようにする
2.その単細胞生物に著作の些細な一部を担わせて、共同著作者に仕立て上げる
3.その単細胞生物を良い環境で飼育して、ひたすら分裂増殖させる
4.著作権の有効期間を限定する「著作者の死後○○年まで」を永久にクリア!
Re:余計なこと思いついた (スコア:1)
5.あなたの死後、その単細胞生物もシャーレで干からびて、著作権の主張ができなくなるわけですね。
Re:余計なこと思いついた (スコア:1)
Re:余計なこと思いついた (スコア:1)
HeLa 細胞は新種 Helacyton gartleri [wikipedia.org] なんだよ。
Re: (スコア:0)
単細胞生物って、分裂しても本人なのか?それとも分裂したら元の単細胞生物の子孫なのか?
子孫だとしたらNGですね。
Re: (スコア:0)
脳の無い生物に知的財産権を認めるべきではないでしょう。
脳のある生物の分裂 [wikipedia.org] (無性生殖)については、脳が別物なら別個体として扱うべきだと思います。クローン人間しかり、双子しかり。
…いや、そうでもないかも?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%A2 [wikipedia.org]
>「プラナリアの頭部を切断して、尾部から再生させた個体に、切断前の記憶が残存している可能性」を示唆する実験結果
Re: (スコア:0)
「不老不死」と言われるベニクラゲも、ややこしいことになりそう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B2 [wikipedia.org]
こんな感じで、法律の対象に人間以外の生命を持ち込むと、全く収拾がつかなくなる。
よく問題提起目的と唱えて野生動物を原告に加えて裁判起こす例があるけど、あれ見ると「私どもは法律に対する基本的センスがございません」と自分から言ってるようにしか思えない。
粘菌の肖像権 (スコア:0)
粘菌はエサを採取するために迷路を最短経路で解くことが出来る。
目的のための操作が可能な以上、粘菌の肖像権は粘菌に属しているので、
Wikipedia等のサイトは粘菌の画像を全て削除すべきである。
Re:粘菌の肖像権 (スコア:2, おもしろおかしい)
これが粘菌記録問題の発端であった。
非親告罪というアホらしい制度 (スコア:0)
これに尽きるだろ
Re: (スコア:0)
それは関係ないでしょ。
Re: (スコア:0)
米法に、親告罪という概念があったっけ?
その前に (スコア:0)
Slater氏とWildlife PersonalitiesがNarutoの著作権を侵害しているのでは?
著作権を譲渡されたと主張しても、サルに確認とるのは無理でしょうし。
Re: (スコア:0)
すまんない。勘違いしてた。
Slater氏とWildlife Personalitiesが訴えたわけじゃないのか。
上のコメントは忘れてくれ。
Re: (スコア:0)
おれ、毎回毎回、アンドロメダ病原体のwildfireを連想するんだよな
ハヤカワNVになってたのも知らなかった
映画ではhttpみたいな数字三桁の応答があったんだけど、どこから取ってきたんだろうか