「ラテの泡上に文字」は著作権違反なのか

「ラテの泡上に文字」は著作権違反なのか

 「思いっきり不細工なやつ」「生涯独身で終わりそうなつら」「店を出るまでおとなしくしていろ」「ワイルドに生きてみたいがそんなチャンスにも恵まれそうにないやつ」

 コーヒーの表面の泡の上にこうした悪口を書く「サンヨク(下品な悪口)ラテ」の元祖である慶尚南道統営市トンピランマウルの「ウルラボン・カフェ」が、釜山カムチョン文化マウルのあるカフェを相手取り、メニューを盗用したとして告訴した。釜山市沙下警察署は、こうした内容の商標法違反の訴状を受け捜査に乗り出した、と7月22日に明らかにした。

 「ウルラボン・カフェ」は、2011年にカフェラテの泡の上にチョコシロップで顧客の特徴に合わせてセンスある悪口を描き始めた。個性あふれる悪口に顧客たちが面白いとの反応を見せるようになり、同カフェは全国的にも有名になった。「ウルラボン・カフェ」は2013年に特許庁に「サンヨクラテ」「ヨクソル(辱説)ラテ」などの商標を登録した。

 ところが今年5月、釜山沙下区のカムチョン文化マウルに「ウルラボン・カフェ」に似た「カムチョン・ヨクラテ」というカフェがオープンし、両者の間に紛争が始まった。「ウルラボン・カフェ」は「コーヒーの泡の上に悪口を書くやり方で同じような製品を販売することは不正競争防止および営業秘密保護に関する法に反するもの」と主張している。

 「カムチョン・ヨクラテ」は、「ウルラボン・カフェ」の抗議を受けカフェの名前を「アスラバルバルタ」に変更したものの、「ヨクソルラテ」のメニューはそのまま使用し営業している。同カフェは「コーヒーの泡上に悪口を書くことを独創的サービスだと思うには無理があり、統営と釜山では地理的距離が離れていることから、営業上の妨害にはならない」との立場を示している。警察は、カフェの関係者を呼び、関連法違反に相当するかどうかを調査する計画だ。

釜山=クォン・ギョンフン記者
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