トランプ氏 銃規制への批判発言で物議醸す8月10日 9時49分

アメリカ大統領選挙の共和党の候補者トランプ氏が演説で、銃規制の強化を主張する民主党候補者のクリントン氏を批判した際に「銃を所持する権利を支持する人なら何かできるだろう」と発言し、アメリカのメディアが「クリントン氏に危害を加えることを促すような失言だ」という論調で大きく取り上げて物議を醸しています。

共和党のトランプ氏は９日、南部ノースカロライナ州で行った演説で、「民主党のクリントン氏は銃を所持する権利をなくそうとしている。彼女が大統領になって最高裁判所の判事を選べば、われわれは何もできなくなる」と、銃規制の強化を主張するクリントン氏を批判し、続けて「銃を所持する権利を支持する人なら、たぶん何かできるだろう」と発言しました。
これについて、アメリカのメディアは「クリントン氏に危害を加えることを銃規制反対派に促すような失言だ」という論調で大きく取り上げています。
クリントン氏の陣営も声明を発表し、「トランプ氏の発言は危険だ。暴力に訴えるべきではない」と非難しました。
トランプ氏の陣営は、「強い政治力を持つ銃規制反対派に投票を呼びかけただけだ」と反論していますが、過激な発言を続けてきたトランプ氏だけに、今回も物議を醸しています。