中国当局船 尖閣沖で管轄権行使か

中国当局船 尖閣沖で管轄権行使か
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沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国当局の船の活動が活発化するなか、9日、久場島沖の日本の排他的経済水域などで中国当局の船5隻が乗組員を中国漁船に乗り込ませるなどしたことが確認され、海上保安本部は、漁業に関する管轄権を行使したのであれば認められないとして警告しました。
第11管区海上保安本部によりますと、9日昼前から夜間にかけて、尖閣諸島の久場島沖の日本の排他的経済水域や領海のすぐ外側の接続水域で、中国当局の船5隻が小型のボートを出して近くの中国漁船に数人の乗組員を乗り込ませたり、ボートを漁船に横づけしたりしている様子が確認されました。

海上保安本部は、中国側が法律の執行にあたる漁船への立ち入りを行った可能性があるとして、「漁業に関する管轄権を行使したのであれば認められない」と拡声機や無線を使って警告しました。

これに対し、応答はありませんでしたが、その後、小型のボートはそれぞれ中国当局の船に戻ったということです。尖閣諸島周辺の海域では、今月に入り、中国当局の船が相次いで領海に侵入するなど活動が活発化していて、多くの中国漁船も集まっていることから、海上保安本部が引き続き、警戒にあたっています。