反トランプ氏の元CIA職員が立候補

アメリカ大統領選挙に向けて、共和党の下院議員団の政策担当部長を務めたことがあるCIA=中央情報局の元職員が無所属で大統領選挙への立候補を表明するなど、共和党内でトランプ氏に反発する動きが続いています。
アメリカ大統領選挙に向けて、CIAの元職員、エバン・マクマリン氏(40歳)は8日、ウェブサイトで無所属で立候補すると表明しました。マクマリン氏は、共和党の下院議員団の政策担当部長を務めたことがあり、「トランプ氏に軍と核兵器の指揮権を与えることは非常に無責任だ。彼を選出してはならない」と訴えています。
マクマリン氏は11月の本選挙で当選する可能性はほとんど無いとみられますが、アメリカのメディアによりますとトランプ氏に反発する保守系の団体が選挙戦を支援するということで、共和党内のトランプ氏に反発する有権者の受け皿になる可能性も指摘されています。
また8日には、共和党のニクソン政権からブッシュ政権の間で、安全保障問題を担当した元政府高官ら50人が公開書簡を発表し、トランプ氏には投票しないと表明しました。
書簡には、ブッシュ政権でホワイトハウス国家安全保障会議のアジア上級部長を務めたマイケル・グリーン氏などが名を連ねており、共和党内でトランプ氏に反発する動きが続いています。