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Fallout J 作者:げんそうきょう
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Ep.1 終わりの始まり

・・・今回はストーリーを考えるのが面倒だったので、「Fallout」をお題にして、この作品にこぎつけました。

もし、日本に核爆弾が落ちたら・・・。なんてのを考えました。

ちなみに、日本のシェルター普及率は約0.02%なんですって。
もうちょっと普及させましょうぜ政府・・・。
「・・・3日ぶりの空だ」

そう言い、少年は走る。

相変わらずの曇った空だが、久しぶりの空に、少年は少し興奮気味だった。
地下鉄のトンネルから抜けると、少年は周りを見渡した。

崩壊寸前の都市が、少年の目には焼き付いた。

あの日から1週間。既にこの街は、崩壊への道を辿っていた。
かつての街の光景は失い、新しく、そして懐かしく、そして心なし程度の面影を持つ街の姿に、少年はただ「見る」しかなかった。



〜2020年3月14日〜

何の変哲もない、平凡な日常。
少年は、家で朝ごはんを食べていた。

『アメリカと日本は、見まだ冷戦状態になっております。◯◯県△△市では、既に戦争に向けた準備も進んでおり、アメリカとの戦争は、もはや避けられない状況となっています。』

アメリカと冷戦状態になって、2年が経った。
もはや、いつ核を落とされてもおかしくはない状況だった。

日本は憲法の機能を、事実上「無効」にしてしまい、日本国民は人権を失い、一部の政治家が国民を動かしていた。

インターネットは繋がらなくなり、電話・メールに関しては検閲を受け、テレビに関しても徐々に検閲を受けるようになった。今やメディアさえも、政府下に置かれている。

デモを起こした国民は即刻殺害され、政府に反論した政治家やジャーナリストは、海外の者であろうが殺害され、もはや「人権」と「自由」は、完全に失われてしまった。

そんな中でのニュースは、国民の「唯一」の情報源でもあった。
戦争などの情報、トレンドなども、全てが「テレビ」にあった。

少年は、朝ごはんを食べて、学校に出かけた。
今日は卒業式、袴を来て外に出る。スーツは既に着用禁止になっている。



外に出た瞬間、太陽よりも眩しい光に、轟音が鳴り響く。核爆弾だ。
少年は、逃げる暇もなくその場に倒れ、意識を失った・・・。



「・・・」

少年は起き上がる。自分の体には怪我はなかった。
少年は、偶然にも助かったのだ。

周りを見渡すと、あまりにも変わりすぎた光景に、少年は衝撃を隠しきれなかった。

目の前のマンションは倒壊していて、車は燃え盛り、至るところに火災が起き、常に地響きのような音も聞こえてくる。「恐怖」をそのまま写しだしたかのようだ。

少年は、近くにあった地下鉄駅を目指した。
だが、少年は衝撃のあまり、道がわからなくなった。

とりあえず、電柱にある地名標を見てみた。

[川崎市 多摩区 △△町 2丁目]

見覚えの無い地名だった。そもそも、何もかも思い出せなかった。
自分の顔も、自分の名前も、何もかも、思い出せなかった。

何を思い出そうとしてもダメ。自分の住所も、自分の家族も。

少年は、今この絶望的な状況を乗り越えると決め、立ち上がり、歩き始めた。

自分が悩んでいたって何も始まらない。とにかく今は進もう。
少年は、そう心に誓い、歩き始める。



少年は、ここから「自分探し」の旅が始まろうとしていた・・・。
次回投稿は未定です。
常にこんなスタイルで行きます(笑)

では、あとがきには設定集でも・・・。
今回は、主人公の住んでる場所について。

舞台としては、神奈川県川崎市・東京23区・23区外を舞台とする予定で、川崎市多摩区を、少年の家がある場所となっています。

2020年には、登戸駅周辺・向ヶ丘遊園駅周辺が開発され、さらに大型SCができていて、今注目の街・・・という設定です。

実際、僕は川崎市内に住んでいたりします(汗)
(↑元奈良県民↑)

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