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新千歳空港の通り抜け問題 テロの強調はかえって曖昧にする

 新千歳空港における通り抜け問題では、大分、全容が明らかになってきました。
新千歳空港すり抜け 女性客「出発が迫り焦ってしまった」」(北海道新聞2016年8月10日)

 この女性は氏名まで特定されましたが、出発時刻が迫っていたため、すり抜けて入ってしまったと述べています。

 こちらの記事では、この女性は、職員に詰め寄ったとあります。
新千歳空港、運航2時間見合わせ 女性が金属探知機すり抜け、千人の検査やり直し」(産経新聞2016年8月5日)
「北海道警によると、女性は検査場で受けるチケットのバーコードチェックを「必要があるのか」と職員に詰め寄った。対応を検討するために職員がその場を離れると、女性がいなくなっていた。」
 チェックで反応していないのに職員に詰め寄ること自体、この女性は違法であることは十分承知の上での侵入したということになりますが、出発時刻が近づいている状況の中で、焦ってしまった気持ちはわかります。

 特に混雑しているようなときは、搭乗締め切り時刻が迫っていると、本当に乗れるんだろうかという不安ばかりが増していくからです。

 ただ、この女性の場合には、出発30分前ですから、そこまで焦ることもあったのかなという感じですが、この女性はともかく、確実に乗れますよという安心感は与えてもらいたいものです。

 それがわからないまま、係員から放置されてしまうと、不安ばかりが大きくなります。

 ここでは、大きな声や態度で詰め寄られただけで、職員がたじろぐようでは全く意味がありません。

 こうしたアクシデントに対応できることが必要で、個々の職員の力量が問われます。
新千歳空港での大混乱に思う 警備員の資質に疑問に思うこともある

 今回の件では、死角があったことが強調され、テロにつけ込まれたらどうするんだということが言われています。ここでいうテロは政治的動機をもったものです。

 しかし、このテロの発生の強調も、いつでもどこでもテロの発生などとやっているものだから、オオカミ少年状態です。

 当局の指導により保安検査の強化などというアナウンスも一緒です。

 今、一番、警戒するのはそのようなテロのような大きなものではなく、刃物を持ち込んで飛行機とともに心中したいとか、1997年に起きたレインボーブリッジの下をくぐってみたいというような事件を防ぐということでしょう。

 テロの強調は、今や一番の緊張感のない、はったり言葉です。

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