蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】千賀がチーム連敗6で止めた2016年8月14日 紙面から
◇ソフトバンク3−0ロッテソフトバンクが連敗を6で止めた。千賀は4回以外を完璧に抑え、7イニング1安打無失点で9勝目。完封リレーを締めたサファテが35セーブ目。打線は6回に明石の適時打、吉村の2点中前打で3点。ロッテは連勝が3でストップした。 ◇ 出し惜しみすることは何もない。いつも以上に体にムチを打って、自分の仕事に集中した。3−0の7回2死。ソフトバンク・千賀はフォークボールで福浦に一塁へのゴロを打たせた。ベースカバーに入ろうとマウンドを駆け下りた瞬間、両ふくらはぎがつった。 「僕がゼロで抑えれば負けることはない。そう考えながら投げた。その分、脚にきたのかも」。7回まで1安打1四球で無失点。最速154キロの直球は、前に飛ばせなかった85球でも限界を迎えたほど、立ち上がりからフルスロットルだった。首脳陣は8回続投の方針を変え、継投策に切り替えた。 「僕で始まった連敗。何とか勝ちたかった」。今季最長の6連敗のスタートは6日の日本ハム戦。6回5失点KOで今季初黒星、開幕からの連勝が8で止まった。ローテが一回りする間、チームは負け続けた。黒星が重なる度に、千賀は自分を責めていた。 同じQVCマリンでの7月13日のロッテ戦以来、1カ月ぶりの9勝目。工藤監督が「アクシデントはあったけど、補ってあまりある投球をしてくれた。(デスパイネへの四球は)昨日の反省も生かす冷静さもあった」と称賛した。今季4度目の無失点投球で、チームトップの防御率2・52。それでも、千賀の自己評価は決して高くはない。 「大事なところでいつもポカをする。スタミナの使い方も分かっていない。このまんまじゃ、ダメなんです」 育成から支配下入りしたプロ2年目の2012年4月30日。QVCマリンでのプロ初登板初先発は4回途中3失点KOだった。その悔しさを忘れず、はい上がってきた。初の2桁勝利に王手をかけ、先発再転向した昨年からロッテ戦は6戦無傷の4連勝。「次も頑張ります」。連敗ストップにも、おごることなくチームをV3に導く。 (谷光太郎) PR情報
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