平成20年4月17日
教育ニュース
「考え、主張する教育を」
インドの教育通して痛感
森昭雄日大教授が講演−世日クラブ
インドと日本の教育について語る日本大学教授の森昭雄氏=16日、都内のホテル
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世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は十六日、都内のホテルで、「ゲーム脳」研究の権威で日本大学教授の森昭雄氏を講師に迎え「教育に見る日本の危機とインドの底力」をテーマに、第百十九回定期講演会を行った。
今年一月、インドの幼稚園や小中学校を訪問した森氏は、日本の若者の現状について「一人でこもってしまう子供が増え、遊びというと、ゲームが主流になっている」と指摘。その上で、インドの教育を通して痛感したこととして、聞くこと、考える力、主張する力の大切さの三点を挙げた。
さらに、インドの工科大学で一つの問題について五通りの答えを出す授業が行われていることを紹介。「日本みたいなマルバツ式の勉強では学力は伸びない。一つの現象に対して、いろんな方向から分析する能力をつくることが大事」と強調した。
講演に先立ち近藤会長が「子供たちをしっかり育て、未来の日本の夢を託したい」と強調。また、同クラブの江見康一副会長は講演後に「教育は国力の基盤、基礎となる」と述べた。