下の三つの写真を見比べてください。これらのお部屋は、どれも共通する、或る新素材が使われています。それが何か、わかりますか?



(出典:アームストロング)
その新素材とはLVTです。LVTはLuxury Vinyl Tileの略で、要するに、ビニール(!)です。
ビニール・タイルと聞くと、醜くて、安っぽい床材をイメージしますが、このLVTは高級感に溢れています。いや、ビニールだと教わらなければ、たぶん、それがビニールだとは全く気がつかないでしょう。
LVTは四層のフィルムから成っています。(下の図参照)

(出典:アームストロング)
そしてその表面はEIR(Embossed-in-register)という処理がされており、触った感触が、木やセラミックに限りなく近くなるようにしています。
この素材はビニールなので、水をこぼしても腐らないし、コーヒー・マグを落としても傷ついたりしません。キッチン、バス、玄関などの床が傷み易い場所に最適です。
米国の住宅リフォーム市場は年間1,600億ドルと言われています。年率3%前後で成長しています。
このところ雇用市場は安定しているし、家計のバランスシートは改善しています。だから低金利を利用し、今後、マイホームの購入が活発化することが期待されます。とりわけヒラリー・クリントン候補はスチューデント・ローンの債務の減免を大統領選挙戦の公約に掲げています。
もし学資ローンの「徳政令」が出れば、ミレニアル世代は競ってマイホームの取得に動く可能性もあります。
アメリカ人は中古住宅を売りに出す前に、ちょっとリフォームします。そうすると投下したリフォーム・コストの何倍もの投資リターンが得られるからです。キッチンなどの水回りは、とりわけ売値に大きく影響する重要ポイントです。
しかし床はコストが高いし工事が大がかりになるのでこれまで一番後回しにされてきました。
LVTを使用すると、極めて安上がりに、高級感溢れる仕上がりを実現できます。
この新素材は最近、静かなブームになっています。
ところが生産が間に合わないので、品薄状態が続いています。
主なメーカーは、アームストロング、マニントン、ターケット、ショー(=バークシャー・ハサウェイの子会社)、モーホークなどになります。
旺盛な需要に応えるため、モーホーク、ショー、アームストロングマニントンの各社は工場の生産キャパシティを拡大しています。
懸念としてはそのような生産能力の拡大でLVTが供給過剰になるのではないか? という点です。
アームストロングは、これまでアームストロング・ワールド・インダストリーズ(ティッカーシンボル:AWI)という企業名で、1)天井材と2)床材を両方提供していました。
しかし2016年4月1日から分社化し、天井材はアームストロング・ワールド・インダストリーズが継承し、床材はアームストロング・フローリング(ティッカーシンボル:AFI)という別会社になりました。
アームストロング・フローリングは中期の経営目標として売上高成長率は年率+5~6%、EBITDAマージンは10%を目標にしています。
(出典:アームストロング)
その新素材とはLVTです。LVTはLuxury Vinyl Tileの略で、要するに、ビニール(!)です。
ビニール・タイルと聞くと、醜くて、安っぽい床材をイメージしますが、このLVTは高級感に溢れています。いや、ビニールだと教わらなければ、たぶん、それがビニールだとは全く気がつかないでしょう。
LVTは四層のフィルムから成っています。(下の図参照)
(出典:アームストロング)
そしてその表面はEIR(Embossed-in-register)という処理がされており、触った感触が、木やセラミックに限りなく近くなるようにしています。
この素材はビニールなので、水をこぼしても腐らないし、コーヒー・マグを落としても傷ついたりしません。キッチン、バス、玄関などの床が傷み易い場所に最適です。
米国の住宅リフォーム市場は年間1,600億ドルと言われています。年率3%前後で成長しています。
このところ雇用市場は安定しているし、家計のバランスシートは改善しています。だから低金利を利用し、今後、マイホームの購入が活発化することが期待されます。とりわけヒラリー・クリントン候補はスチューデント・ローンの債務の減免を大統領選挙戦の公約に掲げています。
もし学資ローンの「徳政令」が出れば、ミレニアル世代は競ってマイホームの取得に動く可能性もあります。
アメリカ人は中古住宅を売りに出す前に、ちょっとリフォームします。そうすると投下したリフォーム・コストの何倍もの投資リターンが得られるからです。キッチンなどの水回りは、とりわけ売値に大きく影響する重要ポイントです。
しかし床はコストが高いし工事が大がかりになるのでこれまで一番後回しにされてきました。
LVTを使用すると、極めて安上がりに、高級感溢れる仕上がりを実現できます。
この新素材は最近、静かなブームになっています。
ところが生産が間に合わないので、品薄状態が続いています。
主なメーカーは、アームストロング、マニントン、ターケット、ショー(=バークシャー・ハサウェイの子会社)、モーホークなどになります。
旺盛な需要に応えるため、モーホーク、ショー、アームストロングマニントンの各社は工場の生産キャパシティを拡大しています。
懸念としてはそのような生産能力の拡大でLVTが供給過剰になるのではないか? という点です。
アームストロングは、これまでアームストロング・ワールド・インダストリーズ(ティッカーシンボル:AWI)という企業名で、1)天井材と2)床材を両方提供していました。
しかし2016年4月1日から分社化し、天井材はアームストロング・ワールド・インダストリーズが継承し、床材はアームストロング・フローリング(ティッカーシンボル:AFI)という別会社になりました。
アームストロング・フローリングは中期の経営目標として売上高成長率は年率+5~6%、EBITDAマージンは10%を目標にしています。