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ただでは終わらない男、タダ

バンド/旅/釣り/バイク/ヒッチハイク/横浜国立大学/日本一周/北海道一周/アメリカ縦断/サバイバル

憧れの車、ワーゲンバスをヒッチハイクした話-bulli yard-

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こんばんわ!タダです!

 

諸事情有り、まだ旅立てていません!笑

実家に帰り本ばかり読んでいます!期待してくださってる方申し訳ありません!

 

今回は、えげつない幸運を持つタダがえげつない車に乗ってしまったシリーズ第二弾!(時系列的には第一弾)

 

ワーゲンバス編です!

 

この話は北海道一周ヒッチハイクでの話で、津軽SAの記事のあとにあたるものです。

 

魔の津軽SA脱出

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タダはその日は疲労感でいっぱいでした。

なぜかというと『津軽SAで14時間の待ちぼうけ』を食らってしまったから。笑

 

上着を宅配便で下宿先へ送ってしまったため、肘の部分が破けたパーカーを羽織り、寒い中ヒッチハイクをし、結局ダメということで、ぼこぼこのいすの上で寝ることを決めるも、ファミマのおばちゃんの優しさに触れる。そして翌朝、人生で初めてトラックをヒッチハイク!というのが津軽SA記事の概要。気になったら読んでみてください!

 

そして、そのトラックは宮城の手前まで一気に南下するとのこと。

「疲れてるっしょ?寝な」という神の声で不覚にも油断してしまったタダは、クビがかっくんかっくんなる睡眠を繰り返し、宮城へ。おっちゃんありがとう!ジュースも買ってもらってまいました!

 

その後は、70代後半なのにバッチバチに仕事しているおじいちゃん社長や、不思議な心霊体験を持つ元パチプロで現葬儀屋のおにいさん、好奇心で乗せてくださった美人親子に乗せていただき、タダがたどり着いたのは『蓮田SA』。

 

実はここ、東北道で一番南に位置するSAなんです!

 

時刻はおおよそ18時過ぎ。

なんと、東北道の最北端から最南端まで1日でたどりついてしまったのです!笑

 

 

オレはここでキメる

ここから先は首都高になります。首都高にはSAはありません。

つまり、SAでのヒッチハイクはここで最後になるということ。

 

タダは心の中で決心しました。

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「オレはここでなんとしてでも横浜に向かう車に乗せてもらう。他のとこに行く車にはもう乗せてもらわずにここで1発でキメる!」

 

ということは、長く楽しかった北海道ヒッチハイク一周の旅もこれで最後です。

ノートに書くのは『横浜』

これで完遂できる!という喜びと、これで終わってしまうという悲しみが入り交じり、清々しいような、名残惜しいような!

 

蓮田SAの端でヒッチハイク開始!

 

30分くらいの間に結構な数のドライバーが声をかけてくださいました。

 

「練馬の方なら行くんやけど!」

 

「川崎まで乗せてあげようか?」

 

いつもなら乗せていただくこんな優しい声かけに対し「ここから1発で横浜行きたいんです。すみません!」と謝罪しつつ、ヒッチハイクを続けていました。

 

 

そんな短時間でなぜ多くの人が声をかけてくれたのかというと、蓮田はその手前に羽生SAがあるためあまり人が来ないSAなのですが、SAに車で直接入れるスマートICが存在するため、そこからの車の供給があったのです。

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SAから出てゆく車と、スマートICから来る車を交互に見つつ、北海道ヒッチハイク一周旅ラストの車を待っていました。

 

 

やってきた運命の一台

タダには昔から憧れている車がありました。それは、ワーゲンバス

あの独特のフォルムと内装にタダはバッチバチに惚れていました。

 

なんとなく持っていたワーゲンバスへの思いが自分の中ではっきりしたのは2013年夏くらいに鎌倉でワーゲンバスを見た時。鶴岡八幡宮前を左折して行くワーゲンバスを見て、当時の彼女に「俺将来絶対あれ乗るから!」と宣言したのでした。その瞬間に「ワーゲンバスへの思い」は確固としたものになりました。

 

そこから月日は流れ、タダは蓮田SAにいました。ワーゲンバス宣言をしたときの彼女とは別れていましたが、ワーゲンバスに乗るという誓いは変わらず胸にありました。

 

まあでも、ヒッチハイク中はそんなことを考えることもなく。笑

 

なんとなく最後の車は「持ってる男、タダ」のことやからめっちゃいい出会いがあるだろうと考えながらヒッチハイクを続けていました。

 

 しかし、開始から30分。なかなかいい出会いがありません。

 

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「なかなか横浜に1発で行く車来ないな〜、

 このままやと途中まで行く車でも乗せてもらわなあかんかなあ。」

 

 

そんなことを考えていた時でした!

 

 

 

視界の右端にタダは四角く青い車を捉えました!

気になったタダは顔をそちらに向けます!

 

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「うわ!ワーゲンバスや!!!!!!」

 

タダの目はICをくぐり抜けてくるワーゲンバスに釘付けになりました。のっそりとした走り方で入ってくる結構年季が入ったワーゲンバスがこちらにやってきます。

 

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「あれで終われたら最高の旅なんやけどなあ、、なんやかんや無理な気するなあ」

 

そんなことを考えながら、視界からワーゲンバスを外すことなくヒッチハイクを続けていました。ワーゲンバスはタダの背後を通り過ぎようとします。

 

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「あー、あかんか、、、」

 

と思った瞬間!ワーゲンバスがタダの背後のガソスタ前で停まりました!

単にガソリン入れるだけかな?そんなことを、思いながらも視界に捉え続けていると。

 

ワーゲンバスの右の窓が開き、

「お兄ちゃん!乗る?」

 

 

 

キタ!!!!!!!!!!!

 

 

最高の展開です。

荷物を引きずってすぐに駆け寄ります。

 

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「いいんですか!!!どこまで行かれます???」

 

「マークイズだよ!横浜の!」

 

 

キターーーーーーー!!!!!!!!

 

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」第4楽章(その4)

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」第4楽章(その4)

  • パーヴォ・ヤルヴィ, Deutsche Kammerphilharmonie Bremen, クリスティアーネ・エルツェ, Deutsche Kammerchor, クラウス・フローリアン・フォークト, マティアス・ゲルネ & ペトラ・ラング
  • クラシック
  • ¥200

 

 

強運過ぎ俺!とか思いながらも、バス後部座席に乗った謎の木材の上に荷物を乗せ、助手席に乗り込みました。

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憧れのワーゲンバスとりゅうじろうさん

実はこの旅で初の外車でした。助手席は左ではなく、右。そしてよくよく見たらドライバーさんは手にお絵描きがめっちゃされてるいかつい感じの人!まあ全然怖くなかってんけどね!

 

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「ありがとうございます!俺ワーゲンバスめっちゃ好きなんです!乗せていただけて本当に光栄です!」

 

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りゅうじろうさん(以降、Rさん)「そうなんだ!なんか俺も嬉しいわ!俺はりゅうじろう!君は?」

(最近髪の毛ののびたりゅうじろうさんはジャック・スパロウにそっくり!) 

 

 

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「自分はタダっていいます!」

 

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「ただ君ね!おっけ!」

 

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「はい!お願いします!」

 

なんて会話をしながら、ワーゲンバスは首都高へ!

 

このワーゲンバス。めっちゃ年季が入っていて、すんごい雰囲気のある感じ。

(写真は記事後半にあるよ!)

クーラーはありませんが、車のフロントガラスの下側がパカッと開きそこから外気が入ってくる仕組みになっていて涼しい!先人の知恵やね!そして、びっくりなのが、シートベルトがない!当時の法律的に合法なのでいらないらしく、助手席にいるのにえらい開放感を感じながらタダは首都高にいました!

 

極め付けには

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「ただ君!そっちから手出してくんない?ウインカー今調子悪いんだよ!」

 

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「手ウインカーですか!わかりました!」

 

って感じ笑

 

年季の入ったワーゲンバスを存分に楽しみながらタダはマークイズへと向かいました。

 

ビシビシ感じる運命

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「今からなにしにマークイズ行かれるんですか?」

 

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「仕事だよ!アメリカの古材を扱うブランド経営してて、今日はディスプレイの飾り付けしに行くんだ!」

 

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「へー!面白そうなお仕事ですね!」

 

それを聞いたタダの心の中に「面白そうだから手伝いたいな!」という思いが芽生えました。言おうか言わざるか。お世話になるしほんま荷下ろしだけでも手伝いたいな!

 

よしゃ!!

 

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「それって手伝い必要だったりしませんか?手伝いますよ!」

 

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「え!手伝ってくれるの!実は今日一人お手伝い雇おうかと思ってたんだよ!でも結局やめて、大変かもなと思ってたんだ!」

 

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「マジですか!!!ほんまなんぼでも手伝いますよ!!!なんぼでも俺のこと使ってください!!!」

 

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「本当に?いやあ、なんかこういう巡り合わせなんだろうね!ただ君を拾ってよかったよ!」

 

 ということでお手伝いをすることに!

 

りゅうじろうさんはインスタにタダの写真を貼って、これから仕事する仲間にヒッチハイカーを乗せたことを知らせてはった。でも、仕事には若干遅刻という笑

そんで、タダはりゅうじろうさんに興味がめっちゃあったので、奥さんの話から娘さんの話から刺青の話からバンドしてた話から、めっちゃいろんなことを聞いて、いろんな話をしながらワーゲンバスは横浜へ向かいました。そして、ワーゲンバスに鎌倉であった話もしました。

 

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「昔鎌倉でワーゲンバス見たときにこれ絶対乗るって決めたんですよ!」

 

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「鎌倉で見たんだ!あの辺のオーナーって。。。うーんどこのだろう?何色だったかとか覚えてる?」

 

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「たぶん、こういう水色っぽい奴だったと思います!鶴雄か八幡宮のアタリで見たんですよ!」

 

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「あー、もしかしたらそれ俺かもね!Marvista gardenっていう茅ヶ崎の家具屋によく行くからそこからの帰り道だったかもしれないよ!」

 

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「えええええ!!!!!そんなことありますか!!!!!」

 

 

という感じ。ここの真偽は定かではありませんが、もしかしたらタダのワーゲンバスへの憧れのきっかけになったワーゲンバスに乗ったのかもしれないのでした!

 

なんたる幸運!!!!

 

感動の横浜ゴールからの手伝い

窓から見える景色はだんだんと見慣れたものになってきました。もう横浜です。少し悲しい気持ちとともにこれからお手伝いする仕事にワクワクしながら、マークイズにつきました。一応、横浜ゴール!

 

そして仕事はどうやらサッカー選手のカズの奥さんが専属モデルを務めるSPORTIFFという洋服ブランドのディスプレイ交換だったそうで、関係者入り口からマークイズに入りました。

車から降りるとともに、先にいた人たちに話しかけられます。

 

「君があのヒッチハイカー???手伝ってくれるの????」

 

って具合笑

手伝います!といって、その場にいたプロカメラマンの咲子さんとハードコアバンドnumbのギタリスト夏男さん、BOHEMIANSという観葉植物などを扱う会社の亮さんの荷物を運んだりする手伝いを始めました。

 

面白がってもらいながらディスプレイを仕上げていきます。SPORTIFFの店員さんにも面白がってもらいながらディスプレイ完了。

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この後ろの板と左のヴィンテージ感あるバッグがりゅうじろうさんの会社、bulliyardのもの。板の立てかけはめちゃめちゃ手伝いました笑

 

そんで、最後に記念撮影

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デコ広いからハゲてるみたい。笑

 

で、最後にワーゲンバスをいっぱい撮らせてもらった!

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後日知ったのですが、どうやら雑誌にも載るくらいのめちゃめちゃ有名なワーゲンバスだったらしい。

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やっぱり俺持ってる!!

 

で、手伝ってくれたから、とラーメンをご馳走になり、家までは夏男さんの車で送ってもらって、タダの北海道一周ヒッチハイク旅は終了しました!

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本当はここに至るまでに一つヤバい話があるのやけど、ここに書けないから個別に聞いてくださいまし笑

 

そうして、タダの旅は最高のエンディングを迎えたのでした!!!

 

それからそれから!!

その後、タダは何度か夏男さん、りゅうじろうさんに会いました。それは、お二人が出会ったきっかけである、茅ヶ崎の家具屋さん、Marvista gardenにツーリングがてらお邪魔するから!この家具屋さんがほんまにイカしてるんです!

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オーナーさんは音楽好きが1番ビビる言い方すると、レッチリのボーカル、アンソニーの友達という見た目もめっちゃかっこいいおじいちゃん!ホットバイクというハーレーの雑誌の編集長で、乗ってらっしゃるハーレーもバッチバチにかっこいい!

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初めてお伺いした時も

「君があのヒッチハイカーか!」

ととてもウェルカムな感じで迎え入れていただき、今もよくしていただいてます!

 

それで、最近りゅうじろうさんがいるとのことでMarvista gardenに行ってきました!

久々にあったりゅうじろうさんはハットをかぶり、本当にジャックスパロウのような見た目になっていました!

 

いろいろ話をしていると、

 

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「ただ君と出会ったこともあって、うちの家族も古材売ったりしながら日本一周しようと思ってるんだ!」

ですって!タダがそんだけの影響を与えたことにビビるとともにめっちゃ嬉しかった!

 

これを読んでる方!

キャンピングカータイプのリアカーが牽引された、後ろが荷台になってるワーゲンバスを見かけたら、たぶんそれはりゅうじろうさんです。

 

ワーゲンバスに興味のある方には大変優しく接してくださるので、是非話しかけてみてください!笑

 

以上、「憧れの車、ワーゲンバスヒッチハイクした話-bulliyard-」でした!