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BOOKCASE

色々な人の人生に影響を与えた本を集めています

【夏休みの宿題】読書感想文におすすめの本20選

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1.三島由紀夫「美しい星」

 

自分たちは他の天体から飛来した宇宙人であるという意識に目覚めた一家を中心に、核時代の人類滅亡の不安をみごとに捉えた異色作。

 

【読書感想文におすすめの理由】

基本的に純文学は難しく、三島由紀夫も最たるものですが、この美しい星は彼が著した唯一のSF小説で非常に読みやすくなっています。 また、小説の内容も読む人によって感じ方も変わるようなもので、感想文を書くのに適していると思います。 また、この小説は映画化が決定しており、今後読む予定であるならば、映画を見てストーリーの大枠を把握してから読書に臨むこともでき、おすすめです。 はじめは自分が宇宙人だという家族の考えに違和感を感じるかもしれませんが、読むうちに慣れてくると思います。

 

 

2.湯本香樹実「夏の庭」

 

町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。

 

【読書感想文におすすめの理由】

この作品は子供の読書感想文には本当に最適だと思います。 読書感想文は「感想文」なので、メインで書くことは「自分がどう思ったか」。この作品は「ぼく」の一人称で進んでいくので、この男の子がどう思ったのかというのがわかりやすい。なので、主人公と共感したか、違う考えを持った、それはどうしてそう思ったのか?と感想が書きやすいと思います。 さらに成長物語なので、主人公の気持ちを踏まえて「私もこれから~」とか最後の結びの言葉とかがきれいに決まりやすいと思います。 小説としても素晴らしい作品ですので、本当におすすめです!

 

 

3.沢木耕太郎「旅する力 深夜特急ノート」

 

旅とは何か、なぜ人は旅へと駆り立てられるのか?冒険と叙情に満ちた紀行文学であり、瑞々しい青春記でもある名作『深夜特急』の誕生前夜、若き著者には秘められた物語の数々があった…。幾多の読者からの絶えざる問いかけに初めて、そして誠実に応えた“旅”論の集大成、著者初の長篇エッセイ。

 

【読書感想文におすすめの理由】

今回紹介する本である「旅する力」は小説ではない。ルポライターである沢木耕太郎によって書かれた、長編の旅の体験記である「深夜特急」を書くにあたっての裏話的な要素も含まれた、沢木の旅というものへの捉え方・意義が書かれた作品だ。つまり舞台は現代の日常なのだ。そのため読書感想文を書く際に必要になりがちな、小説などの世界観を説明するためにあらすじを書く必要もなく、自身が抱いた感想を心打たれた部分の引用などと並行すれば、つらつらと書くことができる。そういった意味では非常に読書感想文には適した本ではないだろうか。感想文を書かなくても、バッチリの読み応えがある作品だと思う。それでいて砕けた言葉で書かれており、取っ付きやすい作品ではないだろうか。 

 

 

4.よしもとばなな「キッチン」

 

家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる―。唯一の肉親の祖母を亡くしたみかげが、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居する。日々のくらしの中、何気ない二人の優しさにみかげは孤独な心を和ませていくのだが…。世界二十五国で翻訳され、読みつがれる永遠のベスト・セラー小説。泉鏡花文学賞受賞。

 

【読書感想文におすすめの理由】

主人公「みかげ」がまわりにいる人々にどう支えられ生きていくか、その様子が描かれている物語です。 わたしは「みかげ」と家族構成や、生い立ちが似ているわけではありません。 とりまく人間関係や環境も近いわけではありません。 ですがどこかすごく親近感のわく部分があるのです。 迷ったり、悩んだり、落ち込んだり、喜んだり、胸が高鳴ったり、夢を追いかけたり。 きっとこの1冊はだれもが感じることのあるその一部分をものすごく鮮明に、「わかる、わかってしまう」というように描写されているものだと思います。 男女、年齢関係なく、とてもすんなり入ってくる、読みやすい1冊だと思います。

 

 

5.荻原浩「オイアウエ漂流記」

 

南太平洋の上空で小型旅客機が遭難、流されたのは…無人島!?生存者は出張中のサラリーマンと取引先の御曹司、成田離婚直前の新婚夫婦、ボケかけたお祖父ちゃんと孫の少年、そして身元不明な外国人。てんでバラバラな10人に共通しているのはただひとつ、「生きたい」という気持ちだけ。絶対絶命の中にこそ湧き上がる、人間のガッツとユーモアが漲った、サバイバル小説の大傑作。

 

【読書感想文におすすめの理由】

飛行機事故で無人島に漂流する話なのですが、例えば飛行機事故を大きく取り上げた場合、子供にとっては成す術がないと思います。島での生活を中心に書かれたものなら、子供でも自分ならこうする、こうしたらいいのに、と読んでいて感じるものも出てくると思います。 この本は派手なアクションはありませんが、生きていくためにどうしたら良いか、気が合わない人と意見が対立したらどうしようか、そんなちょっと大人な考えをしなくてはいけない状況に置かれますので、読んだ子供も普段とは違う考えを持ったり、考えさせられる一冊になると思います。 また、そこまで緊迫したシーンはないので中だるみはするかもしれませんが、最初の飛行機事故で人が亡くなったり、後半で悲しい出来事があったりと読み終えた子供が絶対に何かを感じて感想文が書きやすいと思います。

 

 

6.武者小路実篤「友情」

 

脚本家野島と、新進作家の大宮は、厚い友情で結ばれている。野島は大宮のいとこの友人の杉子を熱愛し、大宮に助力を願うが、大宮に心惹かれる杉子は野島の愛を拒否し、パリに去った大宮に愛の手紙を送る。野島は失恋の苦しみに耐え、仕事の上で大宮と決闘しようと誓う――青春時代における友情と恋愛との相克をきめこまかく描き、時代を超えて読みつがれる武者小路文学の代表作。

 

【読書感想文におすすめの理由】

恋をとるか、友情をとるかという、若者にありがちな普遍的なテーマを扱っているのでオススメです。登場人物の大宮、杉子、野島それぞれの気持ちを味わって読むと面白いかと思います。野島が一番信頼していた友達の大宮に、片思いの女性杉子をとられた(といっても両想いですが)とき、激烈に怒る場面が共感できます。愛の物語としても読みごたえがあると思います。男性2人がどのような仕事をやり遂げたのかにも興味深いものがあります。

 

 

7.夏目漱石「こころ」

 

鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生"と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。

 

【読書感想文におすすめの理由】

言わずと知れた有名な本です。先生と私。親友の死。内容はとても暗く、しかしこの本は読み方次第で色々な受け取り方が出来てしまう本だと思いました。読む人によって見方が変わる。感想文として書くには最適ではないかと思いました。十人十色な感想文が揃うと思います。私の心の葛藤。先生との関係性。親友との恋愛絡みの亀裂が入った時の私の心情。坊ちゃんや我輩は猫であるの様なイメージが漱石作品にはあったので、ある意味違った作風に新鮮さを覚えました。奥深い内容だと思うので、じっくり読んで感想を書いてもらえたらと思いオススメします。 

 

 

8.アンネ・フランク「アンネの日記」

 

ユダヤ系ドイツ人の少女アンネが、ナチスの「ユダヤ人狩り」から逃れるため家族と共に二年間潜んだアムステルダムの“隠れ家”。彼女はそこで、架空の友人キティーに宛てて日記を綴りました。戦後、残された父オットー・フランクにより編集・公表されたこの「アンネの日記」は各言語に翻訳され、2009年にはユネスコ世界記憶遺産にも登録されました。わが国も同様で、1952年に「光ほのかに」のタイトルで文藝春秋より刊行されて以来、綿々と読み継がれています。

 

【読書感想文におすすめの理由】

私が小学生の時にこの本を読むように母親から手渡されました。 まだ子供だった私はこんなつらく理不尽な人生を歩んでいた少女がいたことを初めてしり、衝撃を受けました。 あまりにも残酷な内容。そのことすべてが事実なんだと思うだけでとても恐ろしかったです。 そして自分が今いる時代はなんて恵まれていて平和で幸せであるかということを子供ながらに認識しました。 それから大人になって、私はまた新たなアンネの日記を読んだくらい私の人生に影響を与えた本です。 今不自由なく暮らしている子供達にこういう事実があったことを知り、自分なりに考えてみてほしいので読んでもらってその感想を書いてほしいです。

 

 

9.辺見庸「もの食う人びと」

 

人は今、何をどう食べ、どれほど食えないのか。人々の苛烈な「食」への交わりを訴えた連載時から大反響を呼んだ劇的なルポルタージュ。

 

【読書感想文におすすめの理由】

日本では美味しい食べ物を自由に手に入れることができます。ですが、このような国は世界では極めて稀なことなのです。『もの食う人びと』は著者が世界各国を飛び回り、そこに生きる人々がどのようなものを食べているのかをルポタージュ形式でまとめたものです。ものを食べられることがどれだけ幸せなことか、自分が彼らに何をすることができるのか、生きるとはなにかなど、子供であっても色々なことを考えざるを得なくなる作品ですから、読書感想文にはもっとも適した1冊だと思います。1つ1つの話も長くないので、読書が嫌いな子供でもお気に入りの話で感想を書くことができます。この点でも読書感想文向きでしょう。

 

 

10.新海誠「秒速5センチメートル」

 

「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく―。

 

【読書感想文におすすめの理由】

アニメーション映画を小説にしたもので、ページ数も多すぎず読みやすい本です。主人公である貴樹が、小中学生、高校生、社会人へと成長していく姿を追った、三話の連作短編です。貴樹と、同級生の明里、花苗、この三人が過ごしていく時間のなかでの、それぞれの感情がとても繊細に描かれているので、年齢や性別を問わず感情移入して読むことができると思います。共感したり、どきどきしたり、胸をしめつけられたりといった、心を動かされる場面が所どころに出てくるので、登場人物の心情に思いを馳せたり、もし自分だったらと考えたりしながら、自然と感想を書けてしまう本だと思います。 

 

 

11.ミヒャエル・エンデ「モモ」

 

時間に追われ,落ち着きを失って,人間本来の生き方を忘れてしまった現代の人々.人間たちから時間を奪っているのは,実は時間どろぼうの一味のしわざなのだ….この一味から時間をとりもどし,人生のよろこびを回復させたのは,どこからか突然あらわれた無口な少女だった.時間の意味を問う異色のファンタジー

 

【読書感想文におすすめの理由】

モモは私が小学生の時に読書感想文とした書いた本ですが、大人になった今でも非常に心に残っている本です。 あらすじとしては灰色の男という登場人物達が人から時間を奪い取り、そのせいで人びとは心がすさんでいく。 しかし主人公の女の子モモの手によって奪われた時間は取り戻されていき、人々も心の余裕を取り戻していく。 というストーリーです。 この本には時間の大切さが至るところで表現されています。 そして自分にとって時間とは何なのか?について改めて考える機会を与えてくれる本です。 読書感想文を書くのに読む本としては、最適な本だと思います。

 

 

12.百田尚樹「プリズム」

 

ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。

 

【読書感想文におすすめの理由】

読書感想文といえば、学生の夏休みの宿題のイメージです。学生はミステリーが好き、恋愛系の物語も好きかと思います。しかし、恋愛だけでは、内容が薄いなどの問題があるでしょう。しかしこの作品は恋愛だけでなく、ミステリー要素が充実してます。主人公の聡子が恋をする男性が多重人格とミステリアスで読んでいると引き込まれ、感想文も書きやすい内容かと思います。恋愛ものなので、性的な表現があると思っている方も多いと思いますが、そのような表現は極僅かです。是非この作品をこの夏「読んでいただきたいです。 

 

 

13.山崎豊子「大地の子」

 

陸一心──日本人残留孤児で、中国人の教師に養われて成長した青年のたどる苦難の旅路を文化大革命下の中国を舞台に描く大河小説

 

【読書感想文におすすめの理由】

文庫全4巻の長編小説ではありますが、大変おもしろくてその長さを感じさせません。 戦後、親や妹と離散した中国残留孤児の少年が、どう生き抜き、帰国を果たし、再び中国の地を踏み家族を探すまでの人生を描いた物語です。 今まで残留孤児という言葉は何となく知っていても、その詳しい経緯や生き様などは全く知らなかったので衝撃でした。中国と日本の戦後の歩み、2国間の軋轢なども生々しく出てきますので、世界史や日本史を勉強してる方にもおすすめです。

 

 

14.原田マハ「本日は、お日柄もよく」

 

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

 

【読書感想文におすすめの理由】

「本日は、お日柄もよく」は、ドラマ化も決定している原田マハさんの代表作の一つである。内容は、自分にそれ程、自信がなかった主人公がスピーチというものを通して自信を付けていく物語である。 この本を読むことで人の成長の過程を見ることができます。まだ社会人になっていない若者も仕事を通じて成長することはどういうことかをつぶさに感じることができりのではないでしょうか。また、世の中には、あまり知られていないが、いろいろな職業があることも知ることができます。

 

 

15.野口健「落ちこぼれてエベレスト」

 

「いい大学に行って、一流会社に入るだけが人生じゃない!」落ちこぼれだった著者は、植村直己の著書と出会い、人生の目標を見つける。波乱の少年時代から、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を樹立した1999年5月のエベレスト登頂までを綴った、若きアルピニストの軌跡。夢を持ち、挑戦することの素晴らしさを伝える熱き自伝。

 

【読書感想文におすすめの理由】

学生時代落ちこぼれと言われていた著者が、停学中に、著名な登山家・植村直己(故人)さんの「青春を山に賭けて」という本に巡り合い、刺激を受け、高1から本格的に登山を始めたこと、7大陸最高峰登頂を目指してがむしゃらに頑張り、そのことを通して著者が失っていた自信を取り戻していく様子が、臨場感たっぷりに描かれています。当時の最年少記録として、25歳でエベレストを登頂して目標は達成されました。様々な経験を通して、様々な人たちと出会い、人間的に成長していく様子にはエールを送りたくなります。また、登山の経験を通して、自分が世の中で何をすべきか新たな課題を見つけ、行動に移すところも立派です。若い著者がどのように道を切り開いていったかという話なので、どなたが読んでも、特に、若い人が読んだら、同じ世代として、感想文を書きやすいのではないかと思います。尚、野口健さんは、現在多方面で活躍されているアルピニストです。

 

 

16.鈴木大介「最貧困女子」

 

今や働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!

 

【読書感想文におすすめの理由】

格差社会の到来によって大学だけでなく高校にも満足に通うことのできない子供が増加しています。そして様々な抑圧によって風俗産業に身を落とさざるを得ない未成年は数多く存在しているのです。読書感想文を書く世代にはまだ早いテーマかもしれませんが、たとえば小学生の卒業アルバムで将来の夢にスチュワーデスやお花屋さん、ケーキ屋さんといった微笑ましい夢を述べる子供たちは多く見受けられますが、将来的に社会の闇、隙間に陥ってしまうケースが実は夢の職業に従事する人数と同じ数ほど存在することを知ってほしいのです。

 

 

17.岡本文良「ばらの心は海をわたった」

 

【読書感想文におすすめの理由】

自分が中学生の頃、この本を読んで読書感想文を書きました。今では少なくなった「ハンセン病」ですが、その頃はまだ「ハンセン病」の療養所などもあり、病気の人達の思いや、受けた苦しみ、共に病気に立ち向かった救済者や医師などについて書かれています。日本では、ほとんど無くなったと言ってもいい「ハンセン病」も、2007年時点で世界の新規患者数は25万人と、未だ現役の病気。その怖さや差別の怖さなど、学べるものは多いはず。殺伐とした現代、殺人事件や命を粗末にするような事が多く報道されています。この作品を通して命の大切さを知っていただければと思います。

 

 

18.太宰治「走れメロス」

 

魂をゆさぶる永遠の名作。無実の罪で死刑を宣告され、身代わりとなった友のため許された期限は三日。戻れるかメロス!

 

【読書感想文におすすめの理由】

太宰治の走れメロスと言えば有名な小説なので、頭の中に 何となくでも内容が残っている人は多いと思います。小説を一から読むのは意外と時間がかかり、そして一度読んだだけで よく内容を理解しきる事は これもまた難しい事です。走れメロスの内容だと友人を信じたり疑ったりと、学生達にも身近な事であったり だからこそ、内容を理解しやすいものだと思います。この小説は、それを読む事によって人として何を考えるかを問われているような気がします。学生さんにはお薦めです。

 

 

19.サン・テグジュペリ「星の王子さま」

 

砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。

 

【読書感想文におすすめの理由】

自分が好きな作品ということもありますがそれ以外のオススメの点として、一般的な小説よりかなり短い作品なので読みやすい事が挙げられます。もちろん短編小説ほどではありませんが一般的な小説の半分ぐらいのページ数だと思っていただいて大丈夫です。そのため読み始めから読み終わりまでの時間が短く済むので感想文を書き始めるまでがスムーズに行えるでしょう。次に、抽象的な言葉が多いのも感想が書きやすい点だと思います。抽象的な言葉が多いということはいろいろな感じ方があるのでどんな感想を抱いても間違いではなく、自分が感じたことを文章にすればいいからです。この二点のためこの本をオススメします。

 

 

20.住野よる「君の膵臓を食べたい」

 

偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。 それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。 そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。 病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。 【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。 全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!

 

【読書感想文におすすめの理由】

「君の膵臓を食べたい」が読書感想文に一番お勧めの理由は、とにかくストーリーが面白く読みやすいということです。普段小説をあまり読むことのない私が、話の展開が気になり3日で読み終えた本なので、短期間で読み終える事のできる本だと思います。そして話の内容が濃く色々な事を考えさせらる本なので、中高生には特に読んでほしい本でもあります。人は一人では生きてゆけないんだ、命の尊さや重さをこの本から感じとってほしいです。