「夏は暑い」そんな当たり前の事実を今認識しております。yanoshiです。
7月からの新アニメのために怒涛のエンコード祭りを行っておりまして、お部屋は常時エアコン稼働中です。電気代とは?
データが増える一方なわけですが何とかその波に抗いたい!今日はそんなお話。
Amazon Cloud Driveの容量無制限プランを使い始めて半年が経過したのでそろそろレビューをしておこうと思います。
- 出版社/メーカー: SEAGATE
- メディア: Personal Computers
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Amazon Cloud Drive 使い放題プランについて
「Amazon Cloud Driveって容量無制限プランあったっけ?」と思う人は多いはず。
それもそのはず。このプランはAmazon.comにしかありません。Amazon.co.jpではやってません。
しかしちゃんと日本から申し込むことは可能ですし、近頃はUIも日本語になりました。私の場合AWS用に作ったアカウントを利用して登録しました。
www.amazon.com
年間59.99ドルで容量無制限*1という太っ腹な感じ。月1000円以下で容量無制限ストレージが手に入るとか最高かよ!!!!
しかしこういった触れ込みいつぞやに聞いたことがありますよね?そうです、苦い思い出が残るOneDriveです…
yanoshi.hatenablog.jp
その昔意気揚々に記事に書いたわけですが結局容量無制限ではなくなってしまいました。
japanese.engadget.com
こういった苦い経験があったので利用し始めてからすぐは記事にしなかったわけですが…今のところ全くもって廃止される気配がない!
それどころかPrime PhotoとかいうAmazon Primeユーザー向けの容量無制限写真アップロードサービスをAmazon.co.jpで始めちゃいました。やっぱりS3用のストレージに余剰分が結構あるのかな?
プライムフォト
ま、そんな素晴らしいオンラインストレージなわけです。ということでAmazon Cloud Drive(Amazon.com)容量無制限プランの使い勝手と有効活用法をまとめておこうとおもいます。
まぁ要は布教活動ですね!
速度について
オンラインストレージでもっとも重要なことは…容量!
その次は…速度!
そうは思いませんか?
実家のeo光で運用した場合(speedtest.netで実測500Mbps前後)
Amazon Cloud Drive頑張りすぎっしょって感じ pic.twitter.com/AEyMZIv7C3
— yanoshi (@yanoshi) 2016年3月10日
OCN光で運用した場合(speedtest.netで実測300Mbps前後)
Amazon公式ツールについて
Windows向け公式アプリケーション
Amazon公式アプリケーションを実は使ったことがありません。
「はぁ?」と思われるかもしれませんが、普通にここからWindows向けAmazon Driveをダウンロードしてインストールすると、勝手にAmazon.co.jp版Amazon Cloud Drive用としてインストールされてしまいます。困る。
といってもAmazonが作ったアプリケーションの使い勝手はいつもアレですし無理して使う必要はありません。素晴らしいサードパーティツールがあります。(これに関しては後述)
WebUIについて
これについても特に語る必要はない気がします。まぁ見た目は普通。Dropboxみたいなものです。
ただですね…20分以上の動画をストリーミング再生出来なかったり、2GBオーバーのファイルをアップロードできなかったり、ちょっとイケてないところもあるので常用は辛いところがあります。
所感
公式ツールは無理して使わなくて良いんだよ?
素晴らしいサードパーティーツール群
さて、ここからが本題。
Amazon Cloud DriveはRESTful APIが公開されているので、素晴らしいサードパーティーツールが沢山開発されています。
ここでは筆者が気に入った物を数点紹介したいと思います!
ACD Dokan.NET
GitHub - Rambalac/ACDDokanNet: Dokan.NET based driver for Amazon Cloud Drive
このツールはWindowsでAmazon Cloud Driveをストレージとしてマウントすることができるアプリケーションです。最高。
良い感じにキャッシュとバッファ処理をしてくれるので、アップロードに関してはバックグラウンドでよしなにやってくれます。最高。
もちろんストリーミングな形でファイルアクセスできるので、動画のストリーミング再生も出来てしまします。最高。
導入方法
このツールはDokanを利用するので、事前にインストールしておく必要があります。これはFUSE(UnixOS用ソフトウェアインターフェース)をWindowsで使えるようにしたものらしいです。
Release 0.8.0 · dokan-dev/dokany · GitHub
あとは適当にインストールすると動作する…はず。
Release Release 1.5.5 · Rambalac/ACDDokanNet · GitHub
ExpanDrive
ACD Dokan.NETと同じことをMacで行うためのツールです。
筆者は業務以外ではMacを使っていないのでこれに関しては割愛。
Windows版もあるのですが、こちらは盛大にファイル名が文字化けしまして…Mac版はそのようなトラブルが無いと目にしたので紹介しました。
acd_cli
GitHub - yadayada/acd_cli: A command line interface and FUSE filesystem for Amazon (Cloud) Drive
Linux/UnixでAmazon Cloud Driveをマウントすることができるツールです。
導入方法
適当に以下のコマンドを実行(Ubuntu14.04 LTSで動作確認)
sudo apt-get install python3-setuptools python3-appdirs python3-dateutil python3-requests python3-sqlalchemy
sudo easy_install3 -U pip
sudo pip3 install --upgrade git+https://github.com/yadayada/acd_cli.git
使い方
以下のコマンドを実行すると…
sudo acdcli -v init
こんなメッセージが表示されます。
16-07-03 00:46:28.629 [INFO] [acd_cli] - Plugin leaf classes: TestPlugin
16-07-03 00:46:28.630 [INFO] [acd_cli] - TestPlugin attached.
16-07-03 00:46:28.630 [INFO] [acd_cli] - Settings path is "/home/ユーザー名/.config/acd_cli".
16-07-03 00:46:28.631 [INFO] [acdcli.api.client] - Initializing ACD with path "/home/ユーザー名/.cache/acd_cli".
For the one-time authentication a browser (tab) will be opened at https://tensile-runway-92512.appspot.com/.
Please accept the request and save the plaintext response data into a file called "oauth_data" in the directory "/home/ユーザー名/.cache/acd_cli".
Press a key to open a browser.
指示されたアドレス( https://tensile-runway-92512.appspot.com/ )にアクセスし、認証して「oauth_data」という名前のファイルを得ましょう。そして「/home/ユーザー名/.cache/acd_cli」に投げ込んであげましょう。
その後以下のコマンドを実行し、初期設定は完了です。
sudo acd_cli sync
ちなみにマウントは以下のコマンドで。
sudo acd_cli mount -ao 任意のパス
aoオプションで、全ユーザーからのアクセスを許可するという指示になるらしい。
追記: 玄人向け活用方法
yanoshi.hatenablog.jp
WebUIで20分以上の動画を再生できない問題に対する解決策です。割と玄人向けだし安定感は正直言って無い気はしますが…
*1:正確には100TBらしい