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 13日午後4時半ごろ、宇都宮市大谷町の戸村ハナさん(79)方の近隣住民から、「(戸村さんの)息子が母親を包丁で刺した」と110番通報があった。戸村さんは自宅で血を流して発見され、病院に搬送されたが約1時間後に死亡した。

 宇都宮中央署は戸村さんの次男(47)を近くで見つけ、殺人容疑での逮捕も視野に事情を聴いている。

 署によると、戸村さんには背中や腹に複数の刺し傷があった。凶器とみられる包丁は自宅内で見つかっているという。

 通報者の姉や署によると、次男が「母親を刺した」と通報者の家に駆け込み、警察に通報したいとお願いしてきたという。通報者の姉は「次男はお盆で帰省していたようだ。昼すぎに家に2人を招いて話したときは母親に優しく対応し、トラブルになるようなそぶりはなかったので、驚いた」と話した。

 現場は東北道の宇都宮インターチェンジから約4キロの住宅や林が点在する地域。近くには大谷石を取り上げた観光名所の大谷資料館などがある。