【カブール、ワシントン=共同】米国防総省当局者は12日、過激派組織「イスラム国」(IS)のアフガニスタン・パキスタン地域の指導者ハフィズ・サイード・カーン幹部が7月に米軍の無人機による攻撃で死亡したとする声明を発表した。
ISは2015年、アフガンやパキスタンにまたがる地域を「ホラサン州」として領有すると一方的に宣言。今年7月23日にはアフガンの首都カブールで80人が死亡する爆破テロがあり、IS系のニュースサイトが犯行声明を出していた。
ロイター通信によると、同幹部は7月26日、東部ナンガルハル州で部下と一緒にいたところ、米軍の無人機攻撃を受けた。アフガン治安部隊が死亡を確認したという。
アフガン治安当局は昨年7月、空爆により同幹部が死亡したと発表したが、ISは同幹部のものとする音声メッセージを公表、死亡説を打ち消す主張をしていた。