『食用菊』
~どんな野菜??~
“食用菊“と呼ばれていますが、中国では漢方として重宝されています。
国内でも食用としての利用はもとより健康面での価値が昔から非常に高いです。
「春は桜、秋は菊」と花としての評価がありますが、食用菊も食卓を彩る花としての役割を担っています。
また、見た目だけでなくその効能も様々です。
~豆知識~
<研究対象に値する>中国で菊は“長寿の花”として広く認知されており、漢方薬やお茶として利用されていました。
国内では観賞用から食用、薬用へと時代の流れと共に利用の幅が広がって行きました。
更には企業の研究によって「食用菊の持つ成分が体内で非常に効果のある物質を含んでいる」という研究成果も発表されるなど、ただの野菜の域に収まっていないのがこの食用菊です。
~成分と効能~
・テチラクマロイルスペルミン・・・解毒作用のある成分を作り出します。・葉酸・・・赤血球を作り出すビタミンです。
・ホモシステイン・・・アミノ酸の一種で、体内で細胞を作る時に必要な栄養です。
・ビタミンE・・・血の流れを助けます。
・ビタミンB2・・・皮膚の生成や体内の粘膜の強化に力を発揮します。
・ビタミンC・・・肌の生成を助けます。
・ビタミンE・・・老化防止や体内の働きの活性化を促します。若返りのビタミンとも呼ばれており、アンチエイジングに効果的な成分です。
・クロロゲン酸・・・ポリフェノールの一種で、生活習慣病に効果が期待されています。
・イソクロロゲン酸・・・ポリフェノールの一種で苦み成分の素となる物ですが、中性脂肪を減らす働きがあります。
・カリウム・・・筋肉を動かす働きがあります。
・食物繊維・・・腸内の働きを正常に保ちます。排便を促し大腸がんの予防などにも効果的です。
~特産地~
食用菊は愛知県での生産がその多くを占めています。品種別に言うと刺身のつまとしてよく使われている小菊は愛知県、紫色で花が大き目な延命楽は山形県、
小菊より大きめで色は同じ黄色の阿房宮は青森県となっています。
1ヶ所で全てが栽培されているわけでは無く、各地で違う品種の栽培が行われています。
~旬の時期~
小菊の栽培はビニールハウスで行われており、1年を通して出荷されています。他の品種は多少前後するものの9月から11月頃までの出荷が盛んです。
とりわけ10月下旬から11月上旬は全ての品種の揃う時期なので、この頃が旬の時期と呼ぶにふさわしい時期です。
~いい物の見分け方~
見た目がキレイな発色をしている物、花びらに力がある物が良いです。食用菊の花びらは通常筒状になっており、日が経つにつれて徐々に広がっていきます。
~保存方法~
乾燥すると食感が悪くなったり香りがなくなります。袋に入れ冷蔵庫に入れてください。なるべく早めに使う事をおすすめしますが、茹でた後に冷凍・冷蔵での保存が可能です。
まず冷蔵の場合は、密封容器に入れるか器にラップをして冷蔵してください。1週間ほどは持ちます。
次に冷凍の場合は、次回使う分量をラップに分けて個々に包みます。期間は長く1ヶ月ほど持ちます。
使う時は自然解凍してから使います。
~人気の食べ方~
<食用菊のおひたし>―材料(4人分)―
・食用菊 正味100g
・水 鍋いっぱい
・塩 2つまみ
・ポン酢 適量
―作り方―
<食用菊の下ごしらえ>
花芯から下をちぎり、ザルに集めます。
そうするとバラバラになった花びらの中にゴミが混ざっているのがわかります。
そのゴミを1つ1つ丁寧に取り除きます。
1.食用菊の下ごしらえをします
2.鍋一杯に水を張り、お湯を沸かします
3.沸騰してきたら塩を2つまみ程度加えます
4.下ごしらえを済ませた食用菊をサッと湯がきます
5.キッチンペーパーで水気を拭き取ります
6.ポン酢で和えて出来上がりです
※食用菊を湯がく際はあまり長時間湯に漬けすぎないでください。食感が悪くなります。
少量で作りたい場合は下ごしらえをした食用菊をザルに広げ、熱湯を回しかける方法でも良いです。
~ダイエット効果は?~
食用菊そのものにダイエット効果は期待できません。単体でのカロリーは低いですが、それだけをずっと食べ続ける事は不可能です。
食用菊の持つ成分はアンチエイジングには高い評価があります。
ダイエット中の肌の状態や体内環境を整えるのには効果があると言えますので、ダイエットのメイン食材としてではなく補助食材として摂取するとよいと思います。
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