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【リオ五輪】
「地獄へようこそ」はウソではなかった…各国政府高官や記者らを狙った強盗続出 リオは五輪にふさわしい都市なのか?
リオデジャネイロ五輪は、日程の折り返しを迎えた。日本人選手のメダルラッシュでわき、日本国内ではさぞ盛り上がっていることだろう。
水を差すつもりはないが、このリオは五輪を開くのにふさわしい都市だったのだろうかと疑問に思っている。運営に当たったり警備に従事いる人を侮辱するつもりは全くない。むしろ苦しい状況の中でよくやっているなと敬意を持っている。
それよりも強盗などの被害にあわれた人たちのことを思うと、同情を禁じ得ない。なぜなら私自身がいつそういう目にあってもおかしくない状況だからだ。現地では連日のように政府高官や記者らの強盗や盗難被害が報告されている。ブラジルの治安の悪さは五輪開催前から懸念されており、注意が呼びかけられているが効果が見られない。
銃弾か投石か、報道バス襲撃
「ガラスがポンと崩れた」。地元メディアによると、9日夜、報道関係者を乗せたバスの窓ガラスが割られ、ベラルーシとトルコの記者が腕を切る軽傷を負った。当初は銃弾が撃ち込まれたという情報もあったが、警察は3個の石が投げ込まれたとみている。動機は分からないが、石が頭に当たったら命の保証はない。ベラルーシのジャーナリストは「今後どうやって五輪を取材していけばいいのか」と不安の声を上げた。