8月13日
ゴースト・バスターズ
テレレ~レッ テ~レッ♪ テレレレレ~レ♪ テレレ~レッ テ~レッ♪
ご~すとばすた~ずっ!!!!!!
YEAHっ!! ついにやってきたぜ!この時が!! 当時散々ゴールデン洋画劇場やら日曜洋画劇場やら金曜ロードショーでTV放送したせいか妙に記憶の残っているあの白い巨大な物体と何度聞いても耳から離れない主題歌。
最近では朝の連続テレビドラマ小説「あまちゃん」で杉本哲太演じる大吉っつあんが掛け声の「ゴーストバスターズ!」しか歌えないにもかかわらずスナックで歌い続けたことで笑いをつくり、時に震災直後の様子を見に暗がりのトンネルでひとりこの歌を口ずさむシーンに涙するという、ネタソングでもあり場合によっては泣いてしまうという非常に個人的に思い入れの強い主題歌であります。
そんな思い出を胸に秘め鑑賞してまいりました。
あらすじ
コロンビア大学で教鞭をとっていた素粒子物理学博士のエリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は心霊現象を科学的に解明するための研究を行っていた。
しかしある日、かつて自分が幽霊の実在を主張する本を書いていたことが明るみに出たせいで笑い者になってしまったばかりか、研究費を打ち切られてクビになってしまう。
大学での居場所を失ったエリンは本の共同執筆者であるアビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)と再会し、自らの知識と技術力を生かすべくある計画を打ち立てる。それは、街を襲う幽霊を自分たちの手で退治するというものだった。エリンは原子力エンジニアのジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)、地下鉄職員のパティ・トーラン(レスリー・ジョーンズ)を仲間に加え、専門会社「ゴーストバスターズ」を設立し、幽霊退治に乗り出す。(ウィキペディアより抜粋)
監督・キャスト
監督はポール・フェイグ。
おぉ~なんか紳士ですねぇ。でもこんな人がめちゃくちゃおもろいコメディ映画を作るんですね~。しかも女性が主役の。
やはり彼の代表作といえば「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」、これはハズせない面白さです。結婚する親友のために花嫁介添人を頼まれた女性たちが、準備に悪戦苦闘しながらも女の本音と友情をお下劣満載でコミカルに描いた女性応援ムービーです。今作にも出演しているクリステンとメリッサも出演しています。
これ既に閉館したテアトル銀座のクロージング作品として見に行ったというちょっと悲しい思い出も個人的には残ってる作品です。
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他にもスゲー楽しみにしていたにもかかわらずDVDスルーになってしまったメリッサ主演のスパイコメディ映画で、CIAで内勤だった女性がまさかの現場エージェントとしてミッションに挑む「SPY/スパイ」があります。
いつも読ませてもらっているともたさんがブログで書いているのでこちらの記事も是非!
で今回のキャスト陣。
まず、素粒子物理学博士・エリン・ギルバート役を演じるクリステン・ウィグ。
「ブライズメイズ」で初めて知った女優さん。当時は金髪でしたが個人的には今の茶髪ボブの方が似合ってると思います。そんなきれいな女優さんですが実はコメディエンヌなんですね~。アメリカの人気バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」がきっかけでブレイクし、上記でも紹介したブライズメイズでは脚本も手がけたりと美しさと笑いを兼ね備えた女優さんです。
とはいえコメディばかりでなく「宇宙人ポール」では片目のクリスチャンというヒロインを演じたり、「LIFE!」では主人公が思いを寄せる女性を、「オデッセイ」ではNASAの広報役として存在感を残しています。
お次は心霊学者であり、エリンと本を共同執筆していたアビー・イェーツ役を演じるメリッサ・マッカーシー。
最近のコメディ映画には欠かすことのできない女優さんであります。「ブライズメイズ」では食中毒になり洗面台の上で・・・というとんでもない演技が評判を呼んだのかどうか知りませんがまさかのアカデミー賞助演女優賞ノミネートという快挙を成し遂げています。他にも「ハングオーバー!!!最後の反省会」ではアランと恋に落ちるキャシーを演じてます。チュッパチャプスをですねぇ~マウストゥーマウ・・・ぅおえっ。去年はビル・マーレイ主演の「ヴィンセントがおしえてくれたこと」では子持ちのシングルマザーを熱演していました。ビルとの掛け合いも見事でしたね。
続きまして、原子力エンジニア・ジリアン・ホルツマンを演じるのがケイト・マッキノン。
初めて知る方です。映画に関しては有名どころでいうと、「テッド2」での本人役でのカメオ出演や、「アングリーバード」「ファインディング・ドリー」の声優といった程度で今後本腰を入れていくのだと思います。
彼女もまたコメディエンヌとして「サタデー・ナイト・ライブ」で芸に磨きをかけてきたそうで、ヒラリー・クリントンからジャスティン・ビーバーまであらゆる著名人のものまねを披露することで人気になったようです。
地下鉄職員のパティ・トーランを演じるのがレスリー・ジョーンズ。
彼女に関しては、ツイッターで黒人差別、女性軽視、容姿をバカにされるといった悪意あるツイートを多数受けたことでツイッターをやめたというのが話題となっています。ところが彼女はサインオフしただけで翌日辞めたというニュースになっていたことに驚いてしまったそう。
インタビューで、不幸なことに侮辱されるのは慣れてるからとあっけらかん。しかし、自分が黙っていると悪意ツイートがエスカレートすると思い、今回の件に至ったそう。「ヘイトスピーチと言論の自由は別物よ」と発言し喝采を浴びたんだとか。いやぁ、かっけーっす。逆境に負けない彼女の今後に期待ですね。
今回この4人に共通するのが人気TV番組「サタデー・ナイト・ライブ」。メリッサ(ゲストとして出演経験あり)以外の3人はレギュラー経験を持っており、コメディアンたちにとってのいわば登竜門になっているそうです。これが何を意味しているのかというと、前作「ゴーストバスターズ」のダン・エイクロイドとビル・マーレイもこの番組出身。コメディ魂が新しい世代へと受け継がれているんですね。
ゴーストバスターズをおさらい
過去に2作作られ、80年代を代表する映画のひとつとなった「ゴーストバスターズ」。
実は今回の新作とあらすじが似ていたりします。
大学で心理学の研究をしているピーター(ビル・マーレイ)、物理学者で超常現象の研究をしているレイモンド(ダン・エイクロイド)、電子工学のスペシャリスト、イゴン(ハロルド・ライミス)の3人は大学側から研究資金を打ち切られてしまい、半ばやけくそで幽霊退治をする会社を設立。最初こそうまくいかないもののある依頼をきっかけに話題となり寝る間も惜しむほど多忙な日々を送っていく。しかし巨大な幽霊エネルギーが彼らに忍び寄っていた。
今作も大学がコロンビア大学だったり、研究費を打ち切られたりと設定がカブるところが多いですね~。本編を見るともっとあるんじゃないでしょうか。
この物語の一番の見所はやはりマシュマロマンとの対決ですね。ズールに憑りつかれたディナに創造したものが破壊をすると告げられ、レイモンドがつい頭に浮かべてしまったものがマシュマロマンであり、そのかわいさと凶暴さが人気となりこの映画の代表的なキャラにまでなりました。
ただいざ見返してみるとたいして派手なアクションはなくビームパックをひたすら撃つってだけでいまいち盛り上がりに欠けますが、主役3人の掛け合いとディナのマンションの住人ルイスのキャラが非常に愉快です。
個人の思い出としては、テレビで何度も見ていたんだけれど、どうしてもビル・マーレイの薄い髪とダサい格好、イケてない顔なのに、どうして2枚目みたいなことをするんだろうと子供ながら疑問に思っていた記憶があります。大人になった今、そんな目で見ていたことを恥じ、そして偉大な俳優であることに敬意を表したいと思います。
というわけで、30年のときを経て復活した新生ゴ-ストバスターズ!!どんだけ面白いのか、旧キャラクターたちは出てくるのか?マシュマロマンは??果たして!?
それでは鑑賞後の感想です!!!
カッコいいぜ新生ゴーストバスターズ!!最後ちょっとだけ泣いちゃったw
以下、核心に触れずネタバレします。
ファンなら涙モノでしょこれ!
まずは率直な感想をば!今回3Dで見たんですけどね、こういう立体映像は初めてかもしれないです。普通立体的に見せるには背景に奥行きを出して手前にいる人物やモノが前に見えるような構造だったりすることで飛び出して見えるわけなんですが、今回の場合飛び出すのでなくはみ出るといった方が適切でしょうか。とにかくビームやゴーストたちが前にハミ出ます!!
そして!旧作をリスペクトしたかのような設定ですね。おさらいのところでも書きましたが、ガジェットや建物や車や人物などなどかなり意識した設定にファンなら胸アツ必至な場面ばかりだと思います!
で、で、で!
やはりカメオ出演ありました!旧作メンバーたち総出演!!いや〜嬉しい!嬉しいよ!!ちゃんとセリフもあるし!亡くなってしまったハロルドにもエンドロールに名前を載せてこの作品を捧ぐと一言添えてくれただけでも感謝です。
でもね、これだけはいただけない!なぜ当時の配役で出なかったのさ〜‼︎‼︎その後の彼らでやらせたってや〜(泣)もうさ、昔オレらもそんなことやっててさ〜みたいな昔話をちらつかせるとかあったぢゃ〜ん…
まあそんな欲しがり屋さんにならずとも彼らの出演にはホント嬉しくて思わず「あっ❤︎」と声が漏れてしまうほどニヤニヤしながら拝んでおりました。
もちろん旧作オマージュアンドリスペクトだけがよかったわけでなく新生ゴーストバスターズの4人の下ネタ満載のコント風のやりとりに笑いっぱなしであり、なぜイントロダクションに入れなかったのか後悔している外ヅラ100点脳内0点というバカタレ男を見事にやりやがったクリスヘムズワース!!お前はスタジオに遊びに来たのかwwwやるじゃねーか!!
実はアベンジャーズ出た辺りからこいつコメディやったらハマるんじゃねーか?と思っていたんですよ。まさかまさかあんなにどハマりするとは思ってもみなかったです。相当なポテンシャルを秘めてたんですね〜。これにはご馳走様でしたw
絶対3Dで観よう!!
最初のゴースト出現シーンでいきなりレロレロレロレロ〜‼︎とスライム状の液体を吐く場面があるんですが、いつもの3Dと違う感覚でした。
その後のプロトンビームや暴れ出すゴーストたちを観て気づいたんですが、画面の上下が黒くなっていたんですね。
これいわゆるシネスコープサイズという画面サイズだったわけです。これにより映像がその黒い部分に乗っかる感じで映っていることにより飛び出す映像ではなくハミ出る映像になっていました。
てことはシネスコープっぽい映像にしてホントはフルサイズで撮っていたってことになるのかな?その辺詳しくないのでなんとも言えませんが、作り手の遊び心が溢れた作品でした。
特にラストバトルはこの3D映像がのっけ盛り状態になっていて、アンサンブルコント多めな前半からガラリとSFアクションに変貌を遂げており、もし前半退屈だなぁ〜なんてアクビしてしまってもラストすげ〜から!!とこれに関しては太鼓判を押したいと思っとりますです!!はい!!
4人のコメディエンヌとクリヘム無双
主役の4人は演技も素晴らしいですが、元はコメディエンヌ。そんな彼女たちの魅力を100パーセント引き出そうと監督が用意したのがコントさながらの会話劇。
悪く言えばワンシーン長いしカットしてもいいところだったのかもしれません。でもそれでは彼女たちをキャスティングした意味がない。
アビーとエリンが無駄に下ネタトークしてケヴィンを品定めしたり、ホルツマンが形態模写やパントマイムをしたり、パティがひたすら1人で喋ったりしているのは彼女たちの芸風なのです。
これをカットせず彼女たちのコメディセンスを最大限活かした監督に拍手を送りたいです。
その中で私が惚れてしまったのはホルツマン演じるケイトマッキノン!
やべーよ!カッケーよ!
もしかしたらホルツマンに惚れてしまったのかもしれませんが、私の女性の好みがロックでパンクでブッとんだ方でしてwまさにドンピシャなお方でございました。オマケにノリもよくチャーミング。で、唯一泣いてしまった場面がアップデートされた主題曲をBGMに2丁拳銃スタイルのプロトンビームを軽く舐め、どデカイゴーストを一網打尽にする場面!なぜか泣いてしまったwwカッコよすぎて泣いてしまったwwどうしてしまったんだ!
でもってですよ、エンディングシーンでアビーに今の私があるのはあなたのおかげと熱い友情を涙を浮かべ打ち明ける義理堅い一面。
ええ大好きです。こういう女性。今年中指立てたら1番様になる女性、ベストオブフアッキンポーズフィメールザイヤーをあげたいと思いますw
で、そんな彼女たちを凌ぐ笑いをとった奴、ケヴィンを演じたクリスヘムズワース!
もう出だしからバカ丸出しですww
幽霊研究所に来たのにお化けは信じない、コーヒーが甘いかどうかを飲んでマズイと言ってコップの中に吐き捨て(それを飲んじゃおうとするエリンもおバカw)、レンズが汚れるから外したといいながらメガネを常にかけていたり、電話もロクに出られない、かくれんぼ大会に参加するため仕事を早退、これを全てひっくるめてバカと呼ぶ!!
そんなケヴィンが彼女たちも私も大好きだ!!そう心に叫びながら笑わせていただきました。
そして彼の極め付けが終盤とエンドロールで待っています!ケヴィンが空を飛びますwwwエンドロールがジャマですww
是非彼らに大いに笑って仕舞えばいいと思います!
旧作メンバーはここにいた!
ハロルドが亡くなったことでオリジナルメンバーでの続編が頓挫してしまった本作。紆余曲折を経てようやくたどり着いた新生ゴーストバスターズには今回製作にダンエイクロイドが参加していたこともあり、あの出演者たちがカメオ出演という形で勢ぞろいしています。
まずは、ピーター役を演じたビルマーレイ。彼は幽霊研究の権威である評論家の役として出演しています。彼女たちの一連の行動を詐欺だと一蹴し、捕獲したゴーストを観に彼らのオフィスへ姿を現します。
レイモンド役を演じたダンエイクロイドはエリンが現場へ急行する前にツナギを取りに戻るためタクシーを捕まえるのですが、その運転手が彼。ヤケに幽霊に免疫があるようなセリフでしたがどういう意図があったのでしょうか。てか老けたなぁ。
続いて登場したのは今回の事件の黒幕が働くホテルのフロントにいた女性、彼女こそがゴーストバスターズの秘書ジャニーン・メルニッツを演じたアーニー・ポッツ。当時と変わらぬ低いダミ声にショートカットメガネだったのでわかりやすく見つけられました。
ラストに登場したのは葬儀屋を営んでいるパティの叔父さん、彼が4人目のゴーストバスターズ、ウィンストン・セドモアを演じたアーニー・ハドソン。これは嬉しかったですね〜。
そして最後の最後に登場したホルツマンのエンジニアとしての師匠と崇めている女性、ご存知ディナ役のシガニー・ウィーバー!!やっぱ出てくれるよね〜!!
で、全然関係ないけどなぜオジーオズボーン出てんのwww
超カッケーガジェットたち!
今回4人の女性たちが非常にキャラが立っていてよかったのですが、他にも彼女たちを差別化すべく登場したのがプロトンビームをあらゆるタイプに分けた武器たちです。
最初こそカートで運び、首を痛めないようコルセットを付けての非常に不便なプロトタイプに、後のマーク2はコンパクト化に成功したものの背中に重たいプロトンバックを背負っての攻撃に動きが鈍い状態か続きます。
そして凶暴化していくゴーストたちに対抗していくためホルツマンの天才的な改良のおかげで彼女たちの体にあった武器へと変形されていきます。
体格の大きいアビーには近距離戦にうってつけの腕に装着するグローブ状のプロトン弾。力のあるパティにはゴーストたちを吸い込み粉々にするゴーストチッパー、エリンにはショットガンタイプのプロトンビーム、そしてホルツマンは2丁拳銃タイプのプロトンビームというガジェット好きにはたまらない武器に目がキラキラすること間違いなしであります!
しかも、夜になるとプロトンバックの発光体が光ることでさらに胸が高鳴ることに!もう一言でいうならば、
カッケーーーーッ‼︎‼︎‼︎
前作ではプロトンビーム1種類だけだったのに対しこれだけの種類があるだけでこんなに楽しく感じるとは思ってもいませんでした。おそらくオモチャとしても売れるんでしょうね。
というわけでバカ笑い必至のハミ出る映像に驚き、旧作メンバー登場にファン歓喜!
そしてお化け女と虐げられ日陰を歩んできた彼女たちが日の目を見るといった、自分を信じていれば必ず報われるといったメッセージも潜んでいるといった女性応援ムービーでもあります!
もう是非3Dで見ていただきたい作品です!IMAX3Dも25日から始まるのでそちらで観ても楽しいはず!私は絶対観に行きますよ!!
というわけで以上!!あざっした!!