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追悼、激励SNSにメッセージ 難病女性提唱

事件があった相模原市の障害者施設の前で手を合わせる人たち=同市緑区で2016年7月29日、猪飼健史撮影

 「私たちは、同じ世界で生きることができる」−−。相模原市の障害者施設殺傷事件を受け、亡くなった19人を悼み、事件で恐怖や不安を抱えた障害者を励ますメッセージと写真をツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿するキャンペーンが、国内外で広がりを見せている。

 犠牲者への哀悼をSNSで表現し、連帯を示す動きはフランスなどで相次ぐテロ事件でも起きた。今回提唱した難病患者で明治学院大大学院生の大野更紗(さらさ)さん(32)は障害者への理不尽な凶行に心を痛め、「多様性を尊重する意思をSNSで見える形にして伝えてほしい」と呼び掛けている。 キャンペーンは、ウェブサイト(http://friends4disability.org)にある「障害は多様性だ」「私たちは差別のためではなく、平等のために行動できる」など6種類のメッセージから好きなものを選んで掲げた自分や仲間、家族との写真を撮り、ツイッターや写真共有アプリ「インスタグラム」、フェイスブックなどのSNSに投稿することで誰でも参加できる。今月4日から始め、欧米や南米からも賛同の投稿があった。

 大野さん自身も8年前に難病の皮膚筋炎を発症し、高熱や痛みで介護を受けなければ生活が困難だった経験を持つ。周囲には事件で外出が怖くなったという障害者が少なくないという。大野さんは「キャンペーンを通じ、健常者と障害者の間にコミュニケーションが生まれ、互いを理解するきっかけになればいい」と話している。【久野華代】

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