小池都知事、橋下氏元ブレーンを起用「都政改革本部」顧問に上山氏ら5人

2016年8月13日5時28分  スポーツ報知
  • 築地市場の関係者からヒアリングを行った小池百合子知事

 東京都の小池百合子知事(64)が12日、都庁で定例会見を行い、公約に掲げた都政の透明化を目指すために9月上旬に設置する「都政改革本部」の顧問として、橋下徹元大阪府知事(47)の政策ブレーンの上山信一慶応大教授(58)ら5人が就任すると発表した。都政改革本部は、小池知事が本部長を務め、情報公開のあり方を検討するほか、2020年東京五輪・パラリンピック関連予算などを調査する。

 小池氏が「支持者が推薦した」という5人の顧問。目玉は上山氏だ。大阪市出身で、1980年に京都大卒業後、運輸省(現・国土交通省)の職員を経て、米コンサルティング会社のマッキンゼー日本支社に勤務し、企業経営改革を手掛けた。08年、橋下氏が府知事に就任すると、上山氏は、特別顧問として迎えられ、当時、赤字財政だった府政の再建に尽力。大阪市との二重行政を解消するとして掲げた「大阪都構想」の政策立案に大きく貢献した。

 また上山氏は、橋下氏を代表とした地域政党「大阪維新の会」結党に関わり、国政政党「日本維新の会」にまで押し上げた。現在、小池氏の周辺では、「親小池派」の都議、区議による新党結成の動きが出ており、上山氏が助言をすることで、今後、“小池新党”結成が加速する可能性もある。

 一方、小池氏はこの日、都政改革本部の調査対象に、都政全般、都の外郭団体も含まれるとし、「当然、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会も対象となる」と明言。“犬猿の仲”とされる森喜朗会長(79)に対しても、聖域なき改革を断行する意思を示した。

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