北の「五輪外交」不発…個別会談低調

北朝鮮の「五輪外交」不発

北の「五輪外交」不発…個別会談低調

北の「五輪外交」不発…個別会談低調

4日朝、キューバなどを経由し、ブラジル・リオデジャネイロの国際空港に到着した北朝鮮の崔竜海党副委員長(右から2人目)=吉田健一撮影

 【リオデジャネイロ=吉田健一、ソウル=宮崎健雄】リオデジャネイロ五輪を舞台にした「スポーツ外交」を狙い、リオを訪れていた北朝鮮の崔竜海朝鮮労働党副委員長が11日未明、帰国の途に就いた。

 国際社会での孤立回避を図る金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長は最側近の崔氏を送り込んだが、個別会談はほとんど実現せず、北朝鮮の孤立を際立たせる結果となった。

 崔氏は4日にキューバを経由してリオ入り。北朝鮮メディアは、「崔氏はブラジルのテメル大統領代行と5日に会見した」と報道した。しかし、ブラジル外務省の当局者は10日、個別会談の事実はなく、テメル氏が開いた来賓向けパーティーで「あいさつを交わした程度」だったと本紙に明かした。