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現代アート作家9組が“Reborn-Art”を発信

宮城県地域編集長 ゆーみん 2016-08-04 19:40:18

Reborn-Art Festival実行委員会、および一般社団法人APバンクでは、2017 年夏開催の総合祭「Reborn-Art Festival 2017」のプレイベント「Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016」(宮城県 石巻港 雲雀野地区)を2016年7月29(金)<前夜祭>、30日(土)、31日(日)に開催した。


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トーク・ライブに出演したワタリウム美術館館長の和多利恵津子さん(左)とCEOの和多利浩一さん(右)。

Reborn-Art Festival のテーマの1つである「ART」。期間中は、Reborn-Art Festival制作委員会メンバーによるトーク・ライブや、アーティストによる実演、ワークショップなどを開催し、首都圏や東北各県から観客のべ4万人を動員した。
国内外からは、9組の現代アーティストが参加。石巻/牡鹿半島の歴史や文化、豊かな自然を舞台にした作品を創りだした。


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思想家・人類学者の中沢新一さん。

“Reborn-Art(リボーン・アート)”という言葉について、名付け親の中沢新一さんは、「“リボーン・アート”の考え方は、生き方の根幹となるもの。アートは美術だけではない。経済や暮らし、食、話し方など、すべてがリボーン・アートを求めている。単なるフェスでも国際芸術祭でもない、生き方や文化を実際につくっていくことが、“リボーン・アート”であると思う。」と語った。


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「INSIDE OUT(インサイドアウト)」/ジェイアールさん作品。ロンドン在住のアーティスト・さわひらきさん(写真)も参加する。

「INSIDE OUT(インサイドアウト)」は、2011年からスタートし、世界129ヶ国、26万人以上が参加するアートプロジェクト。Reborn-Art Festivalでは、写真撮影室が付いたトラックで牡鹿半島や市街地を巡りながら撮影したポートレートを、ステージデザインの一部に使用している。


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「記憶喪失のための三つのテーブル」/さわひらきさん作品。

Reborn-Art Festivalのために現地・石巻で制作した今回の作品では、ロンドン在住のさわひらきさんが、石巻の歴史や文化に直接触れ、石巻で活動する料理人と過ごした時間をインスピレーションにして制作した。「Reborn-Art Festival 2017」では、牡鹿半島(荻浜地区)で、新たに作品を展示する予定。


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「金時」、「穀(たなつ)」/ヨタYotta作品。※写真後ろが「金時」

木崎公隆さん(左)、山脇弘道さん(右)からなる現代アートユニット・ヨタYotta。場所と人と食の関係を考えるプロジェクト「金時」では、本格石やきいも販売車をアートプロジェクトとして運用。

大阪にて特注で制作した「金時」は、公道走行も可能。東京・秋葉原などでも展示を行った。今回は、イシノマキ・ファームから提供された旬の玉ねぎやジャガイモを使った“夏野菜焼き”の実演などを行った。


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「EIN/DRUCK~T-Shirts Editions」/田口行弘さん作品。 

「EIN/DRUCK~T-Shirts Editions」は、ベルリン在住の田口行弘さんが、町の風景の一部であるマンホールをTシャツにプリントするプロジェクト。ベルリン市街地で、路上パフォーマンスからスタートし、ポストカードやTシャツにプリントを行ってきた。今回は、石巻市のマンホールを使用し、200枚のTシャツで実演販売を行った。


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「“森をみること 海をみること”」/パルコ キノシタさん作品。

期間中は、ワークショップや、ブースでの木像製作を実演したパルコ キノシタさん。今回手がける大小様々な3,899体の木像は、石巻市で、津波で被災した方々の人数。木の再生に思いを宿らせ、来年の「Reborn-Art Festival 2017」までの完成を目指す。


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「“空気の人”」/鈴木康広さん作品。

会場の真ん中に横たわるのは、全長30mの“空気の人”。東京都在住の鈴木康広さんが、日常の見慣れた事象を独自の「見立て」によって捉え直す作品を制作した。


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「時の海」in東北/宮島達男さん作品。

未来に向けたプロジェクトとして構想されている「時の海」in東北の1/25サイズの模型作品。


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「数える噴水」、「トランク・ルーム」、「世界のゲート(時計)」/ギャレス・ムーアさん作品 。

2017年に向けて複数の“門”を制作するギャレス・ムーアさん。今回は、約1ヶ月間、石巻市内で制作した門をモチーフにした作品を展示した。


総合祭「Reborn-Art Festival 2017」は、2017年7月22日(土)~9月10日(日)までの 51日間の開催が決定。「ART」では、約40組の現代アーティストたちが、石巻/牡鹿半島の歴史や文化、豊かな自然を舞台に、作品を通した様々なメッセージを届けていく。
Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016
開催日時:2016年 7月29日(金)<前夜祭>、30日(土) 31日(日)
会場:宮城県 石巻港 雲雀野(ひばりの)地区
住所:〒986-0841
宮城県石巻市雲雀野町2丁目地先
主催:Reborn-Art Festival実行委員会 / 一般社団法人APバンク
問合せ:Reborn-Art Festival運営事務局(info@reborn-art-fes.jp)
公式リンク: http://www.reborn-art-fes.jp/2016pre/

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宮城県地域編集長

ゆーみんさん

1982年生まれ。福岡県福岡市出身、宮城県仙台市在住。仙台を中心に、Walkerplus宮城のライターとして、グルメ、音楽、スポーツ、芸能などの取材、インタビューを担当。

twitter / @avihiro2012
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