声明見送り 中国が難題要求
2016年08月11日 16時32分 読売新聞
2016年08月11日 16時32分 読売新聞
2016年08月11日 14時08分 読売新聞
【ニューヨーク=水野哲也】北朝鮮のミサイル発射を巡り、国連安全保障理事会が非難声明を見送る見通しとなり、安保理の足並みの乱れが鮮明になった。
北朝鮮の核ミサイル開発の放棄に向け、国際社会の結束を図ろうと努力する日本にとって大きな痛手だ。
今回のミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したことから、安保理非常任理事国の日本は、「当事国として強い姿勢で臨みたい」(別所浩郎国連大使)として、3日の緊急会合でも迅速な対応を求めた。米国も足並みをそろえ、非難声明に難色を示す中国に積極的に働きかけていた。
しかし、中国は、米最新鋭ミサイル防衛システム「最終段階高高度地域防衛(THAAD)」の韓国配備に反対する文言を盛り込むよう求めるなど、日米が到底受け入れられない修正を要求。「協議を継続しても合意を得るのは現実的に無理」(国連外交筋)となった。