2016年8月10日、シンガポールメディアが日本は中国によってアジアの周縁的地位に追いやられると主張している。
日本は中国への対抗を決定したが、具体的にどのような戦略で立ち向かうか、統合的な計画と共通認識を欠いている。これはシンガポール英字紙ストレーツ・タイムズ掲載のJonathan Eyal氏のコラムでの指摘だ。
日本の防衛白書は対中国の意識が鮮明で、日本政府が中国と対抗する決意を固めたことは明らかだ。しかしそのためには根本的な発想転換が必要となるはずだが、そうした兆しは見られない。「量は質を凌駕(りょうが)する」という言葉がある。今は科学技術で日本が優位を保っているかもしれないが、このままでは中国の巨大な軍事力に圧倒され、日本はアジアの周縁的地位に追いやられることになると予測している。(翻訳・編集/増田聡太郎)