初対面で好印象を与える8つのコツ
2016/08/05
仕事をするうえで初対面の人に会うときには、相手に好印象を与えたいものです。当然、第一印象がよければ、その後のビジネスでも成功しやすくなりますし、良好な人間関係が築きやすいと言えるでしょう。
しかし、そのためにはどう振る舞えばよいのでしょうか?
そこで今回は、初対面で好印象を与える8つのコツについて紹介します。
目 次
1.初対面で好印象を与える8つのコツ |
1.好印象を与える8つのコツ
1-1.まずは見た目、次に顔と声で判断する
初対面の人に会うときは、誰でも少なからず緊張するものです。
「どんな人だろう。怖い人じゃなければいいな」と、どちらかというと、期待感よりも不安感の方が大きいものです。
実際に会ってみると、まず目に飛び込んでくるのは、その人の全体像です。
「ずいぶん大きな人だな」とか「派手な感じの人だな」とか、脳の回路は、全体を見てその人を判断しようと働き出します。
そして第二の判断基準は、相手の顔と声です。
「けっこう歳も若いのかな」とか「若く見えるわりには、しっかりした話し方をするな」とか、全体像から少しだけその人の内面にフォーカスします。
実はこの段階ですでに、その人に好感を持てるか否かを、脳はかなりのウエイトで決めてしまいます。
1-2.清潔感を保ち、クセを正す
よれよれのスーツを着ていたり、無精ひげが生えていたり、あるいは必要以上に爪が伸びていたりと、清潔感がない。こうした人はちょっと不快に思い、初対面の人に好感をもたれることはありません。
大事なのは、初対面の人に会うとき、不潔な印象を与えないという最低限の気づかいをすることです。
また、若い人がよくやるような手の中でペンをくるくる回すようなクセもいけません。これでは相手に、「私の話を真剣に聞いていないな」と思われてしまい、印象を悪くします。
初対面からよい印象を与えたいと思うなら、まず何より、身だしなみを整え、クセを正すことが基本です。
1-3.相手に印象を残すワンポイント効果
人とは違ったキャラクターを持っていた方が、第一印象で相手の記憶に残りやすいものです。
たとえば、ペンなどの小道具などです。
商談のさい、どこにでも売っているようなボールペンを使っているのではないでしょうか?
ところが、ここで万年筆を取り出し、メモを取り始めると相手はきっと、「若いのに、今どき万年筆とはめずらしいですね」と反応するはずです。
ここですかさず、
「そうなんです。パソコンや携帯電話など、いろいろなものが便利になって仕事もはかどるようになりましたが、どこか一つくらいアナログな部分も残したいと思いまして」
などと言えば、商談相手も、
「なるほどねえ、確かにそうですね」と、初対面のあなたを「万年筆」とともに記憶してくれることは間違いないでしょう。
1-4.人間関係に恵まれるポイント
初対面の相手に「先入観」を持ち込んではいけません。
先入観を持っている限り、人は相手と決して仲良くすることができないからです。
そうした感情は、自ずと表情や言葉に表れ、相手にも伝わります。
「やっぱりこの人は無愛想だ」
「私を軽く見ている」
など、自分に対していい感情を持っていない相手に、心を許そう、本音で語り合おうという人はいません。
ポイントは、「いい人」だと思って相手に接してみることです。
仮に、見た目が威圧的であろうが、ドスの利いた話し方をしようが、「この人はいい人だ」という前提でつき合えば、相手に対しても素直にふるまうことができるようになります。
「人間関係に恵まれている」というのは、たいてい、新しい人との出会いのときに、先入観を持ちません。誰であっても、まずは「いい人だ」と信じて接することが、人から好かれ、幅広い人間関係を築いていく秘訣です。
1-5.無理はしないほうがいい
「えっ! そんな人だと思わなかった。ちょっとショックだな」
あなたはこれまで、よい印象を持っていた人にそんな思いを抱いて失望したことはありませんか?
この例のように、最初から自分をよく見せようと頑張り過ぎない方がいいものです。
第一印象がどれだけよくても、そのイメージを維持し続けることができなければ、今までの努力が水の泡となってしまう場合もあります。
そもそも人には、必ず何か欠点があります。
そうした欠点が、つき合っていくうちにチラリと見え始めてきます。そのチラリが、第一印象がよかっただけに、大きな欠点に思えてきて「なんだ、こんな人だったのか。ガッカリした」と評価がいきいなり下がってしまうのです。
普通の人だったら笑って済ませる程度の欠点なのに、初対面の第一印象が良すぎて、あまりに期待値が高く、小さな欠点がとても大きな欠点に見えて第一印象を覆してしまうのです。
1-6.2回目に会ったときが、ほめ時!
「初対面のほめちぎり」は実に多くの人が陥りやすいものです。初めて会った人から、大げさな調子でほめちぎられたのでは、だんだんそのほめ言葉も空疎なものにしか聞こえなくなります。
初対面のときは、むやみやたらにほめる必要はありません。
相手のことをまったく知らないのに、うかつに人をほめちぎるのは、「口先だけの人」というイメージを植え付けることになりかねません。
人をほめるタイミングは、2度目に会ったときがベストです。
「先日お見かけしたときに、とてもお似合いだなと思っていたんです」と言えば、イヤ味になりません。むしろ、以前会ったときのことをしっかり覚えていてくれたんだと、相手は2倍に嬉しさを感じます。
どのようなシーンにおいても、初対面の人をいきなりほめたのでは、「何か魂胆でもあるのかな」と警戒されます。2度目に会ったときこそが信用を勝ち取る「ほめ時」です。
1-7.相手との共通点を探す
人と人との結びつきというのは、何かしらの共通点があった方が、速やかにその関係を築けるものです。
これはビジネスの現場でもよくあることです。
新人の営業マンが初めてのお客様のところに出向いたとしましょう。緊張のあまり、お世辞にも上手いトークができず、しらけムードが漂い始めた・・・。
と、何かのおりに出身地の話になり、偶然にも出身地が同じことが分かったとします。
「なんだ、キミも僕と同じ○○出身なのか!」
そこで重苦しかった空気も一気に晴れ、会話もスムーズに運び出し、ビジネスが成立するということも少なくありません。
初対面の人に「気に入られたい」と思うのなら、相手の情報を出来る限り調べておき、自分との共通点を探しておく準備をしておきましょう。
1-8.別れ際のふるまいも大切
相手との別れ際、あるいは別れた後に、どうふるまうかでも、その人の印象が決まることが少なくありません。
たとえば、お客様を見送るとき、相手の姿が見えなくなるまで見送るのは基本です。
また、お酒を共にした翌日は、「昨日は、たいへん勉強になるひと時をすごさせていただきました。ぜひまた、ご指導のほどよろしくお願い申しあげます」
そんなお礼のメールを、朝一番で送ることも大事です。
別れ際のふるまい方、別れた後のフォローは、相手に好印象を与えるダメ押しの気づかいになります。
2.第一印象で失敗しても、挽回できる
人の印象や評価というのは、初対面で全てが決まるものではなく、2度目、3度目に顔を合わせたときに「どうふるまったか」でガラリと変わるものです。
しかもそれは、初対面のときに相手を怒らせてしまうくらい印象が悪かった場合のほうが絶大な効果を発揮します。
悪い印象が強く残っているうちに再び会い、そこで多少なりとも「いい感じ」を与えることができれば、
「おや、思っていたほど悪いヤツじゃないかもしれない」
と、相手に好感を持たれ、一気に「いい感じ」のイメージが増幅します。
初めての出会いで悪い印象を与えてしまい「失敗した」と思っても、落ち込むことはありません。
イメージを挽回して好感度を上げるチャンスは2度目に会った時に訪れます。言葉づかいやふるまいに心を配って向き合えば、それまでの評価は180度逆転します。
以上である。
どうだろうか。
初対面で好印象を与えるためには、何より相手に関心を持つことが大切です。
関心を持ったのは、あなたの正直な心の動きであり、そこから出てくる言葉やちょっとした行動は、ほかの人にはないオリジナルなものになります。
この記事を参考に、初対面で相手に好印象を与えられるようにがんばってください。
まとめ
1.初対面では、まずその人の全体像。次に顔と声で、だいたい印象が決まる。
2.清潔感を保ち、変なクセを正すことがよい印書を与える基本。
3.人とは違ったキャラクターを持てば、相手の印象に残りやすい。
4.幅広い人間関係を築いていく秘訣は、「いい人」だと思って接すること。
5.第一印象でよい印象を与えすぎると、チラリとした欠点でも評価を大きく下げる。
6.ほめるタイミングは、2度目に会ったときがベスト。
7.初対面の相手と共通点があれば、関係を築きやすい。
8.別れた後でも、きちんとふるまうことがダメ押しの気づかいになる。
9.第一印象が悪くても、2度目にどう振る舞うかで印象を挽回することができる。