あなたの職場のまわりにもいませんか? こんなバカ上司
2016/08/05
本来、上司とは部下に尊敬され、部下の面倒を見る立場の人です。しかし、なかには部下を苦しめる「バカな上司」と思われる人も存在するものです。
そこで今回は、バカな上司の特徴について取り上げてみました。
目 次
1.道徳的なことにこだわる上司 |
1.道徳的なことにこだわる上司
あらゆる事柄を道徳的な側面だけで捉えて説教をする上司がいるものです。
「努力が大事」「真心をもって行動すれば、必ず報われる」「思いやりの心が大切」などと、誰もが反対することができないようなことを言います。そして、がむしゃらにがんばれば物事は解決すると信じています。
このタイプの人は、飲むと必ず自分の苦労話を始めます。「自分たちが若いころは、がむしゃらにがんばったものだ、そのために、今の自分がある。ところが、今の若者は、豊かになったため、努力を忘れている」などと説教をします。
部下たちはしらけて聞いているのに、本人はそれに気づかず、昔の苦労話を延々と続けるのです。
このタイプの人は、意外にも学問への意欲を持っていることが多いものです。論語を読んだり、仏教を読んだり、ヨーロッパ哲学を学んだりしています。
ところが、そのような難解な思想の一部を自分に都合よく解釈して、すべてを道徳的な話にするのです。
2.権威にこだわる上司
会話の中に、権威づけをしようとする意図があからさまな上司もいます。
人名が出てくるたびに、「私の知人は、早稲田大学の政経を出て○○銀行で部長をしていたんだけど、別の会社に引っ張られて・・・」というように、その豪華な経歴を示します。
おそらく、知人の経歴を誇示することによって、自分の格を上げようという意識が働いているのでしょう。
また、同じような意識の現れで、「部長が言っていたように・・・」「社訓にもあるように・・・」と権威を持ち出す人も中にはいます。
自分の考えを示さずに、「誰それは、こう言っていたよ」と語って、それを自分の意見の代わりにする人もいます。「このごろ、電車の中でお化粧をする人をよく見かけるね。今日は50歳ぐらいの人がお化粧をしているのを見たよ。○○部長も言っていたように、これって、日本女性が恥じらいを忘れたってことだよね」といった具合にしゃべるのです。
3.自分を権威づけようとする上司
このタイプの上司は、自分の権威をことあるごとにちらつかせようとします。学歴があれば、それをひけらかそうとします。「私の東大時代の後輩に・・・」というように、必要もないのに自分の出身校を示したりするのです。
あるいは、地位がまだ低いけれど、自分が上司にかわいがられているかをちらつかせようとします。上司にほめられた話や上司に期待されている話をして、自分を大物に見せようとします。
ひどい場合だと、自分の地位を相手にわからせようと手をつくす人もいます。特に、会社の会議で部下が反対意見を言うと、「お前が入ってきたときは何もわからないひよっこだった。それを私が育てたんだ。それなのに、何だ、その言いぐさは!」などと言い出したりするのです。
もっと無礼な人になると、最初に怒鳴ることもあります。
知的な人間であればあるほど、暴力的な言動に対してうまく対応することができません。それをいいことに、自分の権威をひけらかそうとする人間は、大声で威嚇をするのです。
最初に怒鳴ると相手は萎縮して、黙って言うことを聞くようになります。さらにそのあと、なだめる、おだてるなどをすると、相手は安心して、したってくるようになるのです。
そのようにしてすべてをコントロールし、自分が優位になるように話を進めようとするわけです。
4.自分の価値観だけで判断をする上司
例えば、部下が慎重に物事を進めているとします。どんどん仕事を進めるわけではなく、慎重に仕事を進めていたとします。「やれるか」と上司がたずねても、「まだわかりませんが、できるだけのことはしてみます」といった引っ込み思案の答えが返ってきたとします。
そうしたことを聞くと、自分の価値観だけで判断をするこのタイプの上司は、しばしばその部下を、「消極的で、やる気がない」と判断するのです。そして、場合によってはその部下を遠ざけたり、左遷したりします。
しかし、考えようによっては、その部下はやる気があるからこそ、様々な状況を想定し、失敗のないように慎重に行動をしているのかもしれません。失敗のないように用心しながら慎重に行動をすることが賢いやり方だと考えているわけです。
このタイプの上司は、他人の行動の理由を洞察しようとはしません。自分の価値だけで判断をしてしまうのです。
5.根拠を言わない上司
根拠を言わないタイプの上司は、このようなしゃべり方をします。「この失敗は君の責任だ」。
もちろん、この後にその原因をきちんと説明すれば、それでよいのです。ところが、そのような説明はありません。そこで終わりです。
もし誰かが、「なぜなんですか」と理由をたずねると、このタイプの上司は、「そんなこともわからないのか」「自分で考えてみろ」などと、答えにならない答えを言います。
そして、さまざまなことについて、根拠を言うことを拒否します。
根拠を示さず決めつけられてばかりいたら、部下としては困ります。理由をたずねても、いつも「自分で考えろ」と言われているばかりでは、「この人は本当は理由がわかっていない」と思われます。
それでは、部下がついてくるはずがありません。
6.自説にこだわる上司
詭弁を弄してまで自説にこだわる上司がいます。
このタイプは、自分を賢いと考えています。人を批判するのも得意です。そして、議論をしても負けないという自信ももっています。
そのため、好戦的に口論を挑んできます。しかし、分が悪くなってきたり、何としても自分の言い分を通そうとするとき、詭弁を弄しはじめます。
このタイプの人が得意とするのは、「水掛け論」に持ち込むことです。自分の理屈が破綻してきて、どうも分がよくないと判断したら、突然、「自分はそんなことは言っていない。私の言いたいのは、こういうことだ」と、それまでの自分の意見をすり替えます。
ときには、「そのように聞こえたとすると、私の言い方が悪かったかもしれない。しかし、言いたかったのは、そのようなことではない」などと言い出します。そして、何とかつじつま合わせをしようとします。
もう一つ、このタイプの人が使うのは、相手の意見を単純化する方法です。
たとえば、相手が、「このままいくと、もしかすると、この会社は危ないかもしれない」と言ったとします。すると、「君はこの会社が危ないと言っているが、そんなことはない。君が正しいかどうか、賭けをしよう。1年後に会社がつぶれていなかったら、君の間違いを認めてもらおう」などと言い出します。
つまり、相手が「可能性がある」「恐れがある」と言ったことを、「間違いなく、そうなる」というように歪めて解釈をするのです。
こういう人が上司だと、どんなに部下から批判されても、絶対に自分の意見を変えようとしません。自分が明らかに間違っていた場合でも、自分の責任を認めず、詭弁を弄して何とか逃れようとします。
部下としては、最後まで責任を追及するわけにはいかないので、厄介です。
以上である。
どうだろうか。
今回は、迷惑なバカ上司の特徴について取り上げてみました。
もしあなたがこれらの上司と一緒に仕事をしているのであれば、「この上司の下でやっていくことができれば、この先どんな上司ともやっていける」と自分自身を成長させるチャンスだと前向きにとらえてほしい。
しかし、上司がバカであるために、ストレスの負担も大きいと思います。そのためにも、ストレスで無理はしないように心がけ、適度に発散することも忘れないようにしてほしい。
参考に、下記の記事も合わせて読んでいただければ幸いである。
まとめ
1.道徳的なことにこだわる上司は、誰もが反対することができないことを言ったり、昔の苦労話をする。
2.権威にこだわる上司は、自分の知人や上司の権威をあからさまに誇示する。
3.自分を権威づけようとする上司は、自分の学歴や自分の上司の権威をちらつかせ、自分を大物に見せようとする。
4.自分の価値観だけで判断をする上司は、自分以外の他人の価値観を理解することができない。
5.根拠を言わない上司は、部下に根拠を説明しない。
6.自説にこだわる上司は、意見を変えず、また自分の意見を通そうとする。