土下座の朴泰桓 不調でリオから途中帰国へ=1500m放棄

【リオデジャネイロ聯合ニュース】北京五輪競泳男子400メートル自由形金メダリストの朴泰桓(パク・テファン)が12日(日本時間13日)に行われるリオデジャネイロ五輪の男子1500メートル自由形予選に出場しない意向を示した。

 リオ五輪韓国選手団の関係者によると、朴はコーチ陣と話し合った結果、同種目に出場しないことを決めた。

 朴は100メートル、200メートル、400メートルの自由形でいずれも予選落ちという低調な成績で終わり、1500メートルへの出場について悩んでいた。

 9日の100メートル自由形予選終了後には、「1500メートルは練習できなかったので(出場について)悩んでいる。コーチと共に検討したい」と述べ、出場しない可能性を示唆していた。13日(日本時間)に韓国に戻る予定。

 朴はドーピング(禁止薬物使用)違反で国際水泳連盟(FINA)から1年6カ月の選手資格停止処分を受けた。今年3月に処分が明け、4月末にあったリオ五輪代表選考を兼ねた国内大会では五輪参加標準記録を上回る好記録をマークしたが、処分終了から3年間は韓国代表になれないとの大韓体育会(韓国オリンピック委員会)の規定により代表に選出されなかった。5月には記者会見で土下座しながら「国に奉仕できるよう、1度だけチャンスを与えてほしい」と訴えた。その後、大韓体育会の決定が「二重制裁」に当たるとしてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴するなどして、辛うじて今回の五輪に参加した。一連の過程で十分な実戦経験や練習を積めなかった。

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