英ITVは11日、2015年2月にロンドン東部の自宅から失踪し、シリアの過激派組織「イスラム国」(IS)支配地域に渡った10代の少女3人のうち1人が、シリアで死亡したとみられると報じた。
ITVなどによると、死亡したとみられるのは失踪当時16歳だったカディザ・スルタナさん(17)。過激思想に傾倒し、同じロンドン東部の中等学校に通う少女2人とともに、保護者に無断でトルコ経由でシリアに渡った。スルタナさんは現地で外国人戦闘員と結婚したものの、夫はまもなく戦死。ISが首都と称する北部ラッカで暮らしていたが、今年5月にロシア軍の空爆で死亡したとみられるという。
インターネットを介した姉との会話では、帰国を望みながらもIS支配地域を脱出する自信は「ゼロ」と話し、「怖い」「ママと話したい」と訴えていた。
英外務省は、スルタナさん死亡の事実はただちには確認できないとしている。英国からは、これまでに少なくとも800人がISに参加するためシリアとイラクに渡り、およそ半数が帰国したとみられている。(ロンドン=渡辺志帆)
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朝日新聞国際報道部
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