プロ野球の2014年レギュラーシーズンも残すところ各チーム20試合を切ってきた。
パ・リーグは首位・ソフトバンクホークスと2位のオリックスの“2強”が形成され、プレーオフ進出最後の切符をかけた3位争いで日ハムとロッテが争うが、両者のゲーム差は7.5ゲームあり(9月12日現在)、ソフトバンク、オリックス、日ハムでほぼ決まりと言ってもいいだろう。
セ・リーグは“4強”と敢えて申し上げたい。先日、3位・阪神に甲子園で3タテをかました首位・巨人にマジック16が点灯した。2位・広島とは4ゲーム差で、広島はまだまだ逆転Vのチャンスを首の皮一枚残している感じだ。3位・阪神はその広島を3.5ゲーム差で追うが、逆に4位・DeNAと3.5ゲーム差まで追い詰められている状況だ。現実的に、プレーオフ進出はこの4チームの争いになるのではないかと思われる。
デジタルスポーツサイトの「スポーツナビ」で、広島逆転Vの鍵はエース・前田健太の復活にあると元広島で活躍した高橋健氏が述べていた。まさしくその通りだと思ったのだが、確かに前田健太のこの5試合の成績は1勝4敗と奮っていない。エースが勝てないとチームはどうしても波に乗れないものだ。23年ぶりの逆転Vに期待を抱くのは私だけではないと思う。
一番、危機感を感じているであろう阪神は巨人によもやの3連敗で、6連敗中と元気がない。和田監督の来季続投が白紙に戻るなどチームの雰囲気もあまりいいとは言えない。一方で、DeNAは初のプレーオフ進出に勢いがある。阪神とDeNAのプレーオフ進出争いも緊迫感が一層増してくるだろう。
ここでふと思うのが、ペナントレース前に様々なプロ野球サイトが発表した優勝予想がどれだけ的確であるか?ということだ。パ・リーグはソフトバンクかオリックスが日本シリーズへ進出すると信じてやまないが、セ・リーグは正直分からない。広島の23年ぶりの優勝?DeNAが下剋上でセ・リーグ制覇なんてこともあるかもしれない。
残りのペナントレース、思い切り楽しんで見ようではないか。