こんにちは。
久々のブログ更新ですが
皆さん、お変わりありませんか。
さて本題。
多少話題は古くなるけど
週刊少年ジャンプで連載中の
高校生相撲マンガ「火ノ丸相撲」。
アレほんとうにおもしろいっすね。
160cmにも満たない小柄な少年
潮 火ノ丸が自らの努力を通じて
相撲部員、出稽古に通った
現役相撲部屋の親方、元横綱など
周囲の人を巻き込みながら
高校相撲の頂点を目指そうという
王道の物語。ありがちな物語だけど
少年たちの強さを求めるストイックさに
「努力って大切なんだな」とかマジで
思っちゃう自分がいます。
今週はその潮たちが
団体戦部門決勝でおそらく
ぶつかるだろう6連覇の絶対王者
鳥取県の白楼高校の戦いぶりが
クローズアップ。技巧派あり、
パワー派ありの戦いでその強さを
周囲に知らしめていました。
その技巧派の少年は相撲の捌きに
「合気道」を取り入れているとのこと。
読者の方々にはこう思う人も多いでしょう。
「合気道って使えるの?弱いじゃん」
実際、昨年も自称「合気道の達人」なる人が
他流試合であっさり敗北。
その姿はネットでもかなり叩かれており
現在でもこの記事を読みに来る人は多くいます。
だけど、タイトルで書いたとおり
実際に強くなった人はいます。
1970年〜1980年代の力士です。
この黒瀬川、入門当時から勝てず
10年もの間幕下に甘んじていました。
コレ以上続けていてもダメだろうと
相撲の廃業を考えていた頃に、
高弟である「藤平光一」先生に会うことに。
藤平先生は黒瀬川に
「横綱は数も少ないのでなるのも
大変だけど三役ぐらいだったらしてあげる」と回答。
その話を聞いて「このおっさんアホか?」と思ったそうな。
そりゃそうでしょう。プロの十両になれない自分が
雲上人である三役なんてなれるはずもない。
そう思いながらも、黒瀬川は藤平先生の道場に通うことに。
道場にいたのは力士体型とは程遠い普通の体型の
お弟子さんたち。黒瀬川は藤平先生に言われて
そのお弟子さんの身体を思いっきり押してみたものの、
いくら押しても動かせない。逆に道場生に
あっさり投げ返されたことで
先生のお弟子さんはみんな十両以上だ。と驚嘆。
だったら専門家である自分も稽古を積めば強くなるかもと
考えを改め、指導をうけたそうな。
藤平先生は身体の力(力み)の抜き方、
合気道でいう脱力状態での力の出し方などを指導。
それを会得した黒瀬川は取組でも勝てるようになり
「小結」に昇進。
この黒瀬川の三役昇進を当時の
相撲ファンは奇跡であると語ったそうな。
小結を務めたのはトータルで2場所のみでしたが、
大相撲の世界はそもそも一人前とされる十両に
なる事のできる力士もほんのひとにぎり。そんな中で
10年も幕下が続いたため廃業を本気で考えていた
力士の経歴としてはこの成績、申し分ないどころか
大成功、上々ともいえる立派なものじゃないでしょうか。
この後日談も実はありまして。
晴れて入幕となった黒瀬川は後日、藤平先生と
直接稽古をすることに。本気で来なさいと促す
藤平先生に対峙した黒瀬川はその体格差に
いくら先生といえども・・・などと躊躇。
だけど「大丈夫!」といって藤平先生が笑顔なので
「どうなっても知りませんよ!」と本気で突進。
次の瞬間に黒瀬川は畳の上を転がっており
今、自分がなにをされたか分からなくて
首を傾げていたそうな。
合気道が強いか弱いかは別に
その技術体系などについては侮れないものがある。
そう思っていただけたらと思ったりする今日、この頃。
火ノ丸相撲(1) [ 川田 ] |
氣の威力【電子書籍】[ 藤平光一 ] |
※藤平先生の語る「気」っていうのは
抽象的だけど実は生理学、物理学で
説明できるというのが僕の理解。
実際に幾つか試して、
その技術のすごさに驚き!!