米ミサイル防衛局長があす訪韓…その背景は?

米ミサイル防衛局長があす訪韓…その背景は?

2016年08月10日15時10分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  米国・国防総省ミサイル防衛局(MDA)のジェームズ・シリング局長(海軍中将)が11日から訪韓する予定だと韓国国防部当局者が10日、明らかにした。MDAは米国のミサイル防衛(MD)システムの配備および運用を総括している部署で、MDA局長の訪韓が確認されたのは今回が初めてだ。当局者は「MDAは高高度防衛ミサイル(THAAD)を直接管轄している以上、これまでのTHAAD運用過程で確かめたTHAAD砲台の軍事的効用性とその必要性について説明をするものと承知している」と述べた。

  別の当局者も「一部の人々がTHAAD配備に反対している状況で、THAADの必要性を改めて強調し、電磁波の有害性の払拭するような意見を述べるものと思われる」と説明した。

  これに関し、シリング氏の今回の訪韓が在韓米軍のTHAAD配備を加速させるためのものでないかとの見方も出ている。国会国防委員会のキム・ジョンデ正義党議員は「先月初め、フランク・ローズ国務次官補(軍備管理・検証・順守担当)が訪韓した直後、韓米が在韓米軍のTHAAD配備に合意し、候補地を発表するなど一気に事態が進展した」とし「住民の反対でTHAAD配備の進行が遅れているためMD総責任者が訪韓して雰囲気の逆転を狙おうとしているものと考えられる」と述べた。北朝鮮の核とミサイル高度化の速度を考慮すればTHAAD配備が急務だが、住民の反対につまずき進展がないと見るや米国政府が乗り出して積極的に配備を進めようとしているのではないかとみられている。

  THAAD運用の責任者であるヴィンセント・ブルックス在韓米軍司令官も今月2日、「韓国政府のいかなる発表に対しても全国民が満足したところを見たことがない。〔韓国政府が慶尚北道星州(キョンサンブクド・ソンジュ)地域に対する〕支援対策の策定と住民との意思疎通を通じて不満や不安を解消していくことがこの問題の核心ではないかと思う」と述べた。
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