THAAD:準備不足露呈、原則論に終始した「共に民主党」訪中団

 議員らは、討論相手に対する情報が不足していたことを認めた。金議員は「このシンクタンクが先ごろ中国の軍関係者とTHAADをテーマにしたセミナーを開いたことを知っているか」と特派員に問われ「知らなかった。この次は討論相手をもっと調べて準備したい」と答えた。

 討論で6人が展開した論理は、専門家でなくとも言えるような原則論にとどまった。議員らは「北朝鮮の核に対する韓国人の拒否感と恐怖は、中国が考えるよりも大きい」「韓中関係がこれ以上悪化すれば、両国にとって有益でない」「北朝鮮の非核化に向けて努力してほしい」などと訴えた。

 専門家を動員して韓国最大野党の議員らを相手にした中国は、期待していた効果を得たようだ。金議員らは討論後、異口同音に「韓中関係が考えていたよりも深刻だと感じた」と述べた。ある議員は「韓国にとって一番良くないのは、中国が北朝鮮と再び血盟関係に戻ることであり、(THAADが原因で)北東アジアが新冷戦体制に向かう恐れもあるという発言が出た」と伝えた。金議員は「こうした状況をまとめた報告書を党に提出する」と話した。

北京=李吉星(イ・ギルソン)特派員
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