【AFP=時事】西アフリカのセネガルで、子どもたちの寄せ集めチーム相手に野球を教えている一人の日本人青年がいる──小川龍馬(Ryoma Ogawa)さん(24)だ。元高校球児の小川さんは2015年1月、途上国支援機関、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてセネガルに赴任し、野球の指導員ボランティアをしている。
【関連写真】サッカー人気に負けるな!
小川さんは首都ダカール(Dakar)北部のワッカム(Ouakam)の空き地に週5日、色あせた紫の布袋を引きずっていく。中には、中古のグラブとボール、バットなどが詰め込まれている。サンダルとジーンズ姿で集まった子どもたちは、練習前に「グラウンド」を掃除する。
AFPのインタビューに小川さんは、初めてセネガルを訪れた際は誰も野球などしておらず、「野球…なんか変なスポーツやってるぞ」といった程度だったと話した。
日本のように、ここには整備された野球場はない。観客席もユニフォームもヘルメットも芝生もないが、子どもたちは楽しみながら野球を学び、技術を向上させている。
小川さんの仕事は一筋縄ではいかない。とりわけ大きな障害が一つある…コミュニケーションだ。
この問題については、「フランス語は得意ではないが、向こうが分かったって言ってくれるまで、また同じプレーが何回もあって、毎回拙いフランス語で説明して…(そのうちに)だんだんと向こうが聞き取ってくれるようになる、というか、感じ取ってくれるようになる。それでどうにかなる」と話した。
多くの子どもたちは学校でフランス語を習う。そのため、グラウンドで練習しているときは、セネガルで一般的に話されているウォロフ語に加えて、小川さんから学んだ日本語なまりの英語も使ってコミュニケーションを図っている。
ここで野球を学んでいる少年の一人、カデル・デメ君(16)は、「彼(小川さん)が言葉に詰まったとき、何を言おうとしているのか、皆で汲み取ろうとするんだ」と笑顔で話した。
TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画
「悟り」に続く4万8千キロの道
「情熱をもって鍛錬を繰り返せば、新たな悟りが見つかるであろう」お釈迦様のこの言葉に導かれ、慈眼寺の塩沼亮潤住職は若かりし頃、「千日回峰行」という、毎日48kmの山道を歩くことを千日間続けるという厳しく辛い修行を乗り越えました。この啓発的なトークの中で、塩沼住職はこの試練について思い返し、自身の経験から得た深遠な智恵を紹介します。
[new]
読み込み中…