タイ 観光地などで爆発相次ぎ4人死亡 複数の容疑者拘束

タイの観光地、ホアヒンやプーケットなど5つの地域で、11日から12日朝にかけて爆発が相次ぎ、合わせて4人が死亡、外国人観光客を含む34人がけがをしました。警察は、複数の容疑者を拘束して事情を聞いています。
タイ中部の保養地、ホアヒンの繁華街で11日夜遅く爆弾によると見られる爆発が2件相次いだほか、12日朝もホアヒンの別の場所で爆発があり、合わせて2人が死亡、外国人観光客10人を含む24人がけがをしました。
また、11日の昼から12日朝にかけて南部のリゾート地プーケットなどほかの4つの地域でも爆発が相次ぎ、一連の爆発で、合わせて4人が死亡、34人がけがをしました。
一連の爆発についてタイの警察は12日記者会見し、すでに複数の容疑者を拘束して事情を聞いていることを明らかにするとともに、監視カメラに写っていた別の容疑者とみられる人物の行方を追っているということです。警察は会見で、国際テロ組織との関係を否定する一方、「国を混乱させることを狙った破壊行為だ」と述べて、事件の背後関係について調べを急いでいます。
バンコクの日本大使館によりますと、これまでに日本人が爆発に巻き込まれたという情報はありませんが、引き続き警戒が必要だとして、タイに住む日本人や観光客に対し、外出の際は十分注意するよう呼びかけています。