“オバマ大統領はISの創設者” トランプ氏発言が波紋

“オバマ大統領はISの創設者” トランプ氏発言が波紋
アメリカ大統領選挙で、共和党のトランプ候補が「オバマ大統領とクリントン前国務長官は、過激派組織IS=イスラミックステートの創設者だ」と主張していることに民主党が批判を強めていて、トランプ氏の発言が再び波紋を呼んでいます。
アメリカ大統領選挙で、共和党のトランプ候補は演説などで「オバマ大統領はISの創設者だ。共同創設者はクリントン前国務長官だ」と繰り返し主張しています。
これについて、民主党のクリントン候補の陣営は11日声明を出し、「言うまでもなく事実に反する」と強く批判したほか、民主党全国委員会は謝罪するよう求めました。
トランプ氏は、アメリカ兵の息子を亡くしたイスラム教徒の夫婦を侮辱したとされる発言や、銃の規制に反対する人たちに対し、クリントン氏に危害を加えるよう促すような発言で物議を醸しています。
さらに、今回の発言で再び波紋を呼んでいて、アメリカメディアによりますと、共和党の元議員など75人以上が共和党全国委員会に対し、「トランプ氏が勝利する可能性は日に日に低くなっている」として、大統領選挙ではなく、同時に行われる議会選挙に資金を使うよう求める書簡を送る予定だということです。
各種の世論調査の平均値では、クリントン氏が支持率でトランプ氏をおよそ8ポイントリードしていて、トランプ氏から離反する動きが広がっています。