5円がなくても大丈夫! 「100円玉を投げたらつり銭が出てくるさい銭箱」を作った
2016/8/11 18:01 ネタりかコンテンツ部
どうも、マンスーンです。
神社に来ているのですが、さい銭箱の前で少し困っています。
さい銭箱に5円玉を入れたかったのですが、財布の中に100円玉しかなかったんです。そこで僕は、ふとこんなことを思いつきました。
「さい銭箱からお釣りが出てくればいいのではないか?」
同じことを考えている人が他にもいるはずだと思い、「さい銭箱 お釣り」で検索したところ、なんとシンガーソングライターの長渕剛さんが、『RUN』で僕と同じ気持ちを歌っているではありませんか。
この曲です。冒頭でいきなり歌っています。
長渕さんが歌う「さい銭箱に100円玉を入れたらつり銭が出てくる人生」とはどのような人生なのか、正直僕にはよく分かりません。
もしかすると、「100円玉を入れたらつり銭が出てくるさい銭箱」を作れば、その答えが見えてくるのかも……。
それでは、さっそく作っていきましょう!
神社にある大きなさい銭箱を作るのは大変なので、今回はさい銭箱の形をした「貯金箱キット」を使います。
小学生の頃、夏休みの自由研究でこんなの作ったなぁと感傷に浸りながら組み立てていきます。
前面部分につり銭を出すための穴を開けました。
かなり雑な開け方ですが、あとでなんとかするので気にしないでください。
さい銭箱の本体が完成しました。上のフタの部分は外せるようになっています。
次に、自動でつり銭を出す機構を作ります。
つり銭用のレーンを作り、そこに角度を自由に制御できるサーボモーターをつけました。
このように、お釣りを止めているバーが上がると、つり銭(95円)が下に滑り落ちるという仕組みです。
さい銭箱に100円玉が入ると、それがトリガーとなってつり銭が出てくるようにしたいため、「振動スイッチ」を使います。
このスイッチによって、落ちてきた100円玉の振動を検知し、スイッチがオンになります。
お釣りレーンと振動スイッチを、さい銭箱の内部に設置します。
ちなみに、2時間くらい悩んだ末に解決したのですが、振動スイッチは底にしっかりと固定しないと振動を検知しないようです。
仕組みをまとめるとこんな感じです。
これらの動きを、マイコンのArduino(アルドゥイーノ)で制御しています。
そして、さきほど雑に開けた穴の周りに木材を貼り付けてごまかせば……、
「100円玉投げ入れたらつり銭出てくるさい銭箱」の完成です!!
100円玉を入れると95円が返ってくる、すなわち、5円を入れたことになるさい銭箱です。
それではさっそく100円玉を入れてみましょう!
チャリン!!
……。
ジャラジャラーーーーッ!!!!!
ジャラジャラーーーーッ!!!!!
95円。
楽しい!! これは楽しい!!!!!
チャリン!!
ジャラジャラーーーーッ!!!!!
硬貨が出てくるときの音がとにかく気持ちいい!!!
しかし、このさい銭箱は「一度つり銭を出したらセッティングし直す必要がある」という問題を抱えています。
その問題点をいつかは改善し、お札のつり銭にも対応したさい銭箱にバージョンアップしていきたい。
「さい銭箱に100円玉を入れたらつり銭が出てくる人生」とは、どのような人生なのか。それが理解できる日を夢見て――。
(就職できますように就職できますように就職できますように就職できますように就職できますように就職できますように就職できますように就職できますように)
(おわり)
マンスーン(Twitter:@mansooon)+有限会社ノオト
「ハイエナズクラブ」(外部サイト)や「オモコロ」(外部サイト)で記事を書いています。理系大学出身をまったく生かせていない低い技術力で役に立たない電子工作をしたり、B級映画のVHSテープを収集したりしています。
投稿ありがとうございます。
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